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八王子 人物風土記

公開日:2025.08.07

八王子消防署の第40代消防署長を務める
岡田 一将さん
市内在勤 58歳

地域との絆で安全な街に

 ○…472人の職員が勤務する署のトップに4月から就任。職員には「元気で仲良く一生懸命」と訓示した。本人や家族が心身共に健康でなければ仕事で100%の力を発揮できないこと、個人の力には限界があり現場ではチームの信頼関係が大切になること、そして常に気を張り続けるのではなく、メリハリを持って、いざという時にプロらしい仕事をしてほしいという思いからだ。「基本的なことをきちんとしていくことで、市民の求めに応えられる消防を目指したい」

 ○…出身は足立区。小中学生の頃はビルや城などのデザインを見ることが好きで、建築士に憧れていた。一方で仕事を通じて社会貢献や人を助けたいという思いがあり、悩んだ末に選んだのが、それを最もダイレクトに表せる消防の道だった。入庁後は建築物や消防設備の検査・審査に従事。消火や救急のように活躍が目に見えることはないが「火災や災害が発生する前に先手を打って備えることができる重要な仕事」という自負がある。

 ○…心配しているのが首都直下地震。対策として地域での「まちかど防災訓練」を推奨している。「街中で行う実践的な訓練なので、地域ごとの課題が見えたり、消火栓や防災倉庫の位置なども自然とおぼえられる」とその有効性を説明。地域の防災行動力を高めることで一人でも多くの人命を助けたいと願う。

 ○…職員には「街へ出て、人や地域を知ってほしい」と呼びかける。管轄する地域に愛着を持つことで、より業務に熱意を持って励める。自身も自転車で街中を巡るつもりだ。忙しい時期に2子を育て上げてくれた妻に感謝し「退職後には温泉や城巡りに連れていきたい」とほほ笑む。先日生まれた初孫のためにも、地域の安全に尽力する。

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