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公開日:2025.08.07

スーパーナンペイ
強盗殺人事件から30年
未解決、情報提供訴える

  • JR八王子駅改札前で扇子を配布する防犯協会員

  • 配布された扇子

 八王子警察署(四郎園文明署長)が7月30日、JR・京王八王子駅前で未解決の八王子スーパー強盗殺人事件の情報提供を呼びかけた。この日は事件からちょうど30年。当時を知る人が減る中、事件の風化を防ぎ、新たな情報を得ることで未解決事件に終止符を打つことを目指す。

 呼びかけ活動には、捜査員に加え八王子防犯協会や八王子母の会、八王子警友会(OB会)など約80人が参加。「未解決事件に終止符を! 情報提供にご協力お願いします」などと印字された扇子数千本を配布。また、駅前に初宿和夫八王子市長も駆けつけ、市民に協力を求めた。

 活動を終えた四郎園署長は「事件の発生から30年が経ち、いまだに犯人検挙に至っていないことは大変申し訳なく思っている。今日は街のみなさまにも集まっていただいた。この思いをしっかりと受け止めたい。被害者とご遺族のみなさまの無念を晴らすために、犯人を検挙するという強い意志をもって捜査を続ける。どんな些細なことでも結構ですので、情報提供をお願いしたい」と改めて訴えた。

市民の声は

 扇子を受け取った市内勤務の女性(28)は「自分が生まれる前なので知らなかった。こんな事件があったんだと驚いた。犯人が捕まっていないのは地域の人も不安だと思う。早く解決してほしい」と話し、また駅構内を通りかかった男性(70)は「最近も怖い事件が多いから気をつけなくては」と話していた。

 当時を知る八王子防犯協会の山本通陽会長(73)は「発生直後は地元の人もいろいろ話を聞かれて正直、すぐに犯人は捕まるだろうと思っていた。それから30年も経ってしまった。今日、扇子をきっかけに話しかけると、事件を知っている方もいた。これを機に有力な情報が集まることを願う」と話した。

 山本会長によると、地域では事件発生後、被害者を悼んで献花式を行ったり、毎年事件発生日に情報提供を呼びかけたりと、継続的な活動が行われてきた。懸賞金600万円の期日は1年ごとに更新されている。

 この事件は1995年7月30日(日)の午後9時15分頃、八王子市大和田町4丁目26番1号スーパーナンペイ大和田店2階事務所で発生した。無抵抗な女性従業員3人(アルバイトの女子高校生2人とパートの女性1人)が拳銃で殺害され、犯人は現在も逃亡している。その日は、とても暑く現場近くの「北の原公園」では盆踊りが開催されていた。警視庁のホームページでは「事件当日閉店間際に買い物をしたカップルを見かけた人」など、より詳細に情報提供を呼びかけている。思い当たる人は同署【電話】042・621・0110へ。

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