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公開日:2025.08.14

幼稚園児が給食体験
就学への期待 高める狙い

  • 給食の配膳にチャレンジするセント・ベル幼稚園の園児たち=学校給食課提供

  • 体験会で振る舞われた給食メニュー

 八王子市は7月から、私立幼稚園の園児を対象とした「学校給食体験」を試行実施している。就学前の園児に給食の美味しさや楽しさ、食事のマナーを伝え、小学校入学への期待を膨らませることが狙いだ。栄養士による食育講話も行われ、園児たちは来春からの小学校生活に胸を高鳴らせた。

 この取り組みは今年初めて試行実施しているもの。市の給食センター「はちっこキッチン」の夏季休業中の活用例の一つで、7月から8月にかけて市内の私立園3園で各1回ずつ行われた。

 実施したのは、セント・ベル幼稚園(並木町)、かしわ幼稚園(明神町)、みころも幼稚園 (初沢町)。実施した学校給食課の担当者は、「幼稚園でも園独自の給食が出る場合が多いが、弁当型の給食が配布されることもあり配膳作業がない園もあると聞いたため、今回の取り組みを通して小学校給食のメニューと一緒に配膳作業も体験してもらえたら」と事業の目的を説明する。

 また、実際に配膳や試食を体験することで、小学校入学後のイメージをしやすくし、生活環境の変化への戸惑いを少しでも軽減させたいという狙いもある。

園児らも興味津々

 7月31日にセント・ベル幼稚園のホールで行われた体験会では、給食の配膳・試食体験のほか、市の栄養士による「学校給食ってどんなもの?」といった紹介や食事のマナーについての話など、給食にまつわるさまざまな講話を実施。参加した年長組の園児約25人は興味津々で話を聞いた。

 市内に5カ所あるはちっこキッチンの中で、同園にははちっこキッチン楢原で調理された温かい給食が運ばれた。メニューは夏野菜のドライカレー、サラダ、みかんゼリー。子どもに人気なカレーを前に、園児たちからは「配膳がたのしかった」「おいしい」「もっと食べたかった」といった声が上がった。子どもと参加した保護者からは、「給食がおいしくて、小学校に入学するのが楽しみになったと思う」「苦手な野菜をまっさきに食べていてびっくりした。配膳を体験したり、みんなで一緒に食べる機会が持ててよかった」などという感想も聞かれた。

 同様の取り組みは、かしわ幼稚園、みころも幼稚園でもすでに実施されており、子どもたちは一生懸命配膳作業にチャレンジ。同課では「小学校入学後に始まる給食を楽しみにしてもらいたい」と話している。

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