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公開日:2025.08.28

越野在住藤本さん
全日本3連覇で市長表敬
インラインフィギュア

  • 金メダルと賞状を手にする藤本さん(右)と初宿市長

 越野在住の高校3年生・藤本紗良さん(17)が、全日本インラインフィギュアスケート選手権大会のジュニア部門で3連覇を果たした。藤本さんは8月19日に市役所を表敬訪問し、初宿和夫市長に結果を報告した。

若き女王

 インラインフィギュアスケートは、タイヤの付いたスケート靴を履いて床の上を滑り、音楽に合わせてスピンやジャンプなどの技を披露するアイスフィギュアスケートの陸上版。2021年に一般社団法人日本インラインフィギュアスケート協会が設立され、23年から全日本選手権が開かれるようになるなど、国内ではまだ新しい競技だ。アイスリンクが無くても練習ができる手軽さもあり近年、注目度が高まっている。

 小学4年生の時に、テレビで見た浅田真央選手の演技にあこがれてアイスフィギュアスケートを始めたという藤本さんは、コロナ禍をきっかけにインラインフィギュアスケートをスタート。第1回全日本選手権のジュニアB(中学生部門)女子で優勝、第2回大会でもジュニアA(高校生部門)女子で優勝するなどの目覚ましい活躍を見せている選手で、「若き女王」として競技の普及やイメージの確立に一役勝っている。今年3月にIIMURO GLASS 綾瀬市民スポーツセンター(神奈川県綾瀬市)で開催された第3回大会にもジュニアA女子に挑み、成人の部門を含む全カテゴリーの中で最高得点を獲得して見事、3連覇を勝ち取った。

後進の目標に

 表敬訪問で藤本さんは、練習場所として今年から甲の原体育館(中野町)が使用できるようになったことに感謝を述べ、「おかげで優勝することができました」と報告。初宿市長から大会の様子について尋ねられると、「新しい技に挑戦していたが、大会前に捻挫をしてしまった。当初は3連覇したいという思いで頭がいっぱいになっていたが、母から『今できることを精一杯やりなさい』と言われて気持ちが楽になり、難易度が低い技でも丁寧に演技することを心がけた」と明かした。演技後に観覧していた幼児が寄ってきて「すごかったです」と目を輝かせて感想を話してくれたことが「とてもうれしかった」という。初宿市長は「幼少期の藤本さんが浅田真央選手に憧れてフィギュアスケートを始めたように、藤本さんがこれから競技を始める子どもたちの目標やきっかけになるのかもしれませんね」と将来に期待を寄せた。

 協会が今年度から創設した強化指定選手にも選ばれた藤本さん。多くの選手のお手本となり、目指す目標としての役割が期待されている。「ちょっと荷が重いけれど、選ばれたからには全力を尽くしたい。今年度は受験があるが、勉強と競技を両立して第4回大会でも優勝を目指します」と抱負を語った。

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