八王子 トップニュース社会
公開日:2025.09.11
船森公園トイレコンペ
最優秀設計案が決定
応募158件から選出
市は船森公園(明神町)にある老朽化したトイレの刷新にあたり、設計コンペを実施。市内外から寄せられた158件の設計案の中から、このほど市内在住の建築士・廣戸海渡(ひろとかいと)さん(36)の作品「めぐり つつむ レストコモンズ」を最優秀設計案に選出した。
設計コンペは、船森公園の公共トイレを景観・機能・維持管理などの面で総合的にデザインされた質の高いトイレにしようと、市が多摩地区で初となる設計コンペを企画して今年5月から設計案を公募したもの。若手・中堅の建築家やデザイナーの育成と活躍の場の創出という観点から参加資格を45歳以下の建築士としていた。
八王子市景観アドバイザーを務める大学教授や市の担当部長らが評価員を務め、応募があった158案から8月1日の一次評価で6案を選出。20日に公開ヒアリングを兼ねた二次評価を実施して最優秀設計案と優秀設計案、入賞を決定した。
長く愛される施設に
最優秀設計案に選ばれた廣戸さんの作品は、ゆるやかな曲線を描いたコンクリート造の建物にトイレとベンチを背中合わせに設けている。広場に面したベンチと一体化することで利用マナーの向上を図るとともに、市民の憩いの場として親しみのわく空間を目指した。使いやすさやプライバシーにも配慮している。
評価員の座長を務めた多摩美術大学学長の内藤廣さんは「小さな建物にコンクリート造で強いフォルムを与えている。欲張りすぎずコンパクトにまとめているところが良かった」と評価した。
表彰式で廣戸さんは「人の活動そのものがまちの景観となる場をつくりたいと考え、また長く親しまれるために破損やいたずらを防ぎ管理のしやすい設計とデザインとの両立を心がけた」と解説し、「皆様に親しまれ、八王子のまちに根付く空間の実現に向けて精一杯取り組んでいきたい」と意欲を語った。
入賞作品の展示会も
今後は2025年度中に実施設計、26年度中に既存トイレの解体と新しいトイレの建築工事が行われる。また来月には入賞した設計案のパネルや模型をはじめ、応募作品すべてを紹介する展示会の実施も予定されている(10月2日(木)〜10日(金)八王子駅南口総合事務所の多目的スペース、10月14日(火)〜31日(金)市役所本庁舎1階ロビー)。
市公園課は「多くの若手・中堅建築士の皆様からご応募を頂き、八王子のまちづくりに注がれた熱意・技術力・創造力は本市にとって大きな財産。熟慮の末に決定した最優秀設計案は、まちの新しい居場所となり、人々がまちをめぐる楽しさを育んでくれるものと期待する」と話した。
ピックアップ
意見広告・議会報告
八王子 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











