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八王子 社会

公開日:2025.09.18

富士森高生が高齢者救助
市から感謝状贈呈

  • 感謝状を手にする並木さん(左)と篠原さん

 学校前で転倒した高齢者を救助した勇気ある行動を称え、市は9月1日に都立富士森高等学校(中村弘志校長)2年生の篠原光さん(17)と並木一磨さん(17)に感謝状を贈呈した。

 7月4日の午後1時頃、富士森高校の前で女性(76)が転倒し立ち上がれないでいた。通りかかった年配の男性が女性を発見し周囲に助けを求めたところ篠原さんらがその声に気付き、駆け付けたという。篠原さんは女性に呼びかけて状態を確認し、自身の携帯で119番通報。日差しが強く、そのままでは熱中症になる恐れがあったことから校内に運び入れ、救急車が到着するまで救急用ベンチに寝かせることにした。一方の並木さんは校内へ走り、養護教諭に状況を説明。女性を日陰に移すことや体を冷やすことなど応急処置のアドバイスを聞き、職員室にも報告してバッテリー駆動のサーキュレーターなどを手にして女性のもとへ駆け戻った。篠原さんらは救急車が到着するまで校門の前を空けておくように周囲に呼びかけ、女性に水などを提供する生徒もいたという。女性は救急車で医療機関へ搬送され、幸い大事には至らなかった。

人のために行動

 感謝状を受け取った2人は「以前、受けた救急救命の授業を思い出しながら対応した。こんなことになるとは思っていなかったが、表彰を受けて、一人の命を助けることができたのだと実感した」(篠原さん)、「女性が無事でよかった。救急救命士を志しているので今回、冷静にスムーズな行動ができて自信につながった」とそれぞれの感想を話した。

 同校の馬塲久恵副校長は「生徒たちのとった行動を誇りに思う。本校には優しい子がたくさんいるので、人のために行動した2人の気持ちが学校全体に広がり、地域に愛される高校でありたい」と称賛した。

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