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公開日:2025.10.02

全国路地サミット
八王子で初開催
中町の街づくりを発信

  • サミットのチラシを持つ橋本会長

  • 風鈴が飾られた黒塀通り

 路地を通じて地域活性化を図る議論の場「全国路地サミット2025in八王子」が、10月4日(土)・5日(日)の2日間にわたり、中町地区の黒塀通り周辺などで開催される。この催しは、全国路地のまち連絡協議会などが協力し、毎年各地で行われている。路地や街角の魅力とその活用法を共有することを目的に、今回初めて八王子で開催される。

 今回のサミットは「和の薫る街・八王子中町、路地から創発する"桑dateru"まちづくり」をテーマに掲げ、中町地区まちづくり協議会(橋本圭司会長)が長年取り組んできた「路地を生かしたまちづくり」の歴史と成果を全国に向けて発信する。

 同協議会は2007年、架け替えが決まった中央線陸橋の廃材を利用して中町花街に石畳の路地を作れないか、という1つのアイデアから始まった。八王子市から認定され10年から正式に活動開始。工学院大や桜美林大、都立大の学生らの力を借り、路地の清掃活動や環境整備を地道に取り組んできた。例えば花街の特徴である黒塀を生かすために、地権者や店舗オーナーに協力を得ながらフェンスやシャッターの黒塗りを進めた。夏場には、学生が一つひとつ手作りした赤い風鈴を路地空間に設置して風情を創出するなど、景観づくりにも積極的に取り組んだ。

 橋本会長は約17年間の活動を振り返り、「地味な活動も多かったが、たくさんの学生さんに携わってもらった。最近、地道に続けてきた成果を見てくれている人もいるんだなと感じる時もある」とし、サミットについて「これまでの活動をまとめて振り返るのにいい機会をいただけた。まちづくりへの想いを聞いてもらって、中町の未来へ向けてまた新たな発想や行動につながるきっかけの場になればうれしい」と話した。

 サミット初日は、元中町町会長の小松博明氏が「八王子花街の歩み」と題した基調講演を行う。その後、中町のまちづくりに携わってきた都立大学都市環境学部の川原晋教授、桜美林大学ビジネスマネジメント学群の尾川佳子准教授、(株)TREEFORTE代表でランドスケープデザイナーの石川洋一郎さん、八王子市MICE推進担当課長の川上寧子さんの4人が登壇し、トークセッションを行う。まち・なかギャラリーホールで午後1時40分から。

 2日目は、3コースに分かれて街歩きを楽しむ。景観や歴史、おもてなしなどのテーマごとに、都立大学観光まちづくり研究室、工学院大学野澤研究室、桜美林大学尾川ゼミの学生がそれぞれ案内役を務める。また「八王子花街日本酒めぐり」も開催される(有料)。

 イベントはすべて事前予約が必要。問い合わせはHCL合同会社【電話】042・686・0500。

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