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公開日:2025.10.16

相模湖野外フェスに初出演
逸見・深沢両氏、『ジゼル』で

  • さがみ湖野外バレエフェスティバルに初出演する逸見さん(左)と深沢さん=シャンブルウエスト提供

 上野町に拠点があるバレエ団「バレエ・シャンブルウエスト」に所属する逸見智彦さんと深沢祥子さんが、10月18日(土)・19日(日)に神奈川県相模原市で行われる「さがみ湖野外バレエフェスティバル2025」に初出演する。同フェスティバルは、バレエ文化定着を目的のひとつに、日本のトップダンサーら延べ約90人が舞台を彩る。

 同バレエ団は、日本バレエ界の第一人者である今村博明氏と川口ゆり子氏が、1989年に川口ゆり子バレエスクール(本校:上野町)を母体として設立した。

 昨年秋には、バレエシャンブルウエストとして100回目の定期公演を開催。また「野外バレエの感動を広めたい」と、毎年夏に山梨県北杜市の清里高原で「清里フィールドバレエ」を開いており、「日本で唯一、連続上演されている野外バレエ公演」とされている。これらの活動が評価され、今村氏と川口氏は今夏、日本の舞踊界で名誉ある「第43回ニムラ舞踊賞」を受賞したばかりだ。

「湖」に舞台

 同フェスティバルの主催は、相模湖地域でバレエを核にした地域活性化を目指す「相模湖芸術・文化のまちづくり実行委員会」。「バレエのまち相模湖」の確立に向け、同会は地域団体や地元企業らで2023年に発足した。今回のフェスティバルもバレエ文化定着を目的のひとつに開催するもので、湖のほとりには特別に野外ステージが設営される。

2人出演は初日『ジゼル』

 同フェスティバルでは2日間で2公演、延べ約90人のダンサーが出演する。演目はそれぞれ異なり、18日は「『ジゼル』全2幕」(神奈川県主催)、19日は「『白鳥の湖』第2幕」(同実行委員会主催)だ。

 2人が出演するのは初日の『ジゼル』。若くして死んだ娘・ジゼルが精霊となり、恋人を許し命を救おうとする物語で、ロマンティック・バレエの代表作と評される。

 バレエ歴47年のベテランである逸見さんは、同フェスへは初出演。祖母の家が相模湖の近くで、よく花火大会を見に行っていたという。「自然豊かで思い出のある場所で舞台に立てるのは本当に楽しみ。観に来られた方の思い出になるような舞台になったら」と語った。同じくベテランで同フェスティバル初出演の深沢さんも、「野外は隔てるものが何もなく、お客様と一体感を感じられそう。いつもと違う舞台が楽しみだし、たくさんの人に見てほしい」と話している。

 同バレエ団の今村さんは、「湖のほとりで踊るというのは興味深い試み。ぜひ多くの人に見に来てもらいたい」と呼びかけた。

 バレエ公演は有料だが、入場無料のイベントも開催される。チケットなどの最新情報は、チケットかながわ【電話】0570・015・415(午前10時から午後6時)

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