八王子 人物風土記
公開日:2025.11.20
障がい児だけで遊ぶ「クローバーフェスティバル」を主催する
加々美 太一さん
市内在住 44歳
障がい支援 挑む不屈の父
○…「障がいはもっと理解されなきゃいけない。そのためには障がいがある人も、もっとさらけ出さなきゃと思う。けど、強い人ばかりじゃないからね」と持論を語る。障がい児だけで気兼ねなく遊べる催しを2年前から年2回、主催している。子どもたちが体を動かし、好きなものを見つけるきっかけづくりと、ケアを担う家族同士の交流も目的の一つだ。
○…町田市出身。サッカーの名門・桐光学園高校に進学し、19歳で東京ヴェルディに入団。シンガポールのチームに移籍するなど激動の現役生活を経て22歳で引退すると、上場企業に就職し経営を学び始める。26歳で起業し青年実業家としてさまざまなビジネスを展開。海外を飛び回りアパレルや飲食店などを成長させた。現在は人脈を生かして出会った仲間たちと製作したインソール事業に力を入れている。
○…生活が一変したのは、娘を授かってから。生まれる前から脳に障がいがあるかもしれないと診断され、出産後も検査や入院、手術を繰り返す日々が続いた。「心配で心配で、心が削れた。あの頃が一番つらかった」と振り返る。娘が小学生になり支援学校に入学しても、知的障がいを伴った肢体不自由の子を持つ父親としては心休まらない毎日。「子どもが可愛いし大事」だからこそ「他人に任せられるか」という思いと葛藤する。
○…始めは子育てに「諦めに近い覚悟」があったが、現在は「障がいも個性の一つ」と捉えるように。「自分も個性的だとよく言われるけど、普通だと思っていたからね」とニヤリ。サッカーで鍛えた体力と精神的な強さを武器に、支援の輪を広げようと突き進む。「同じ困難を抱える人に、一人じゃキツいけど皆で考えればなんとかなるよと声をかけたい」
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