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八王子 教育

公開日:2025.12.25

興味突き詰めた研究を披露
中学校科学コンクール

  • 賞状などを手にする入賞者(審査員特別奨励賞以上)

  • 中学生が堂々と発表

 中学生が身近な疑問や関心を持ったことをテーマに取り組んだ研究の優秀作品を称える「第17回八王子市中学校科学コンクール」の研究発表会と表彰式が、12月6日に散田町の市教育センターで開催された。

 今回は市内の市立中学校からエントリーされた自由研究の中から89作品が1次審査を通過し、2次審査で20作品が入賞(最優秀賞1件、優秀賞1件、審査員特別奨励賞6件、佳作12件)。また来年度のコンクールで使用されるポスターイラストも発表され、10作品の応募の中から選出された2作品が受賞した。

中村さんが最優秀賞

 この日は最優秀賞と優秀賞に選ばれた作品のプレゼンテーション、特別奨励賞作品のポスターセッションが行われた。最優秀賞に選ばれたのは、七国中学校2年の中村郁杜さんによる「猛暑を乗り切る方法 気化熱によって体の表面温度は下がるのか」。近年の猛暑から着想を得て、打ち水をした地面や水に濡らした材質の異なる布の乾燥時間と表面温度の変化などを調べる実験と考察を行った。中村さんは「最優秀賞に選ばれて、うれしい。野球部なので研究の結果を周囲に伝えて、暑い日でもみんなが涼しく練習ができるようにできれば。これからも興味を持ったことを調べてみたい」と喜びを語った。

 このほか特別奨励賞の受賞作品には、靴下の臭いを消す実験やニワトリの骨格標本の制作、切り花の茎から着色剤を吸わせて花の染色具合を比較する研究などがあり、ポスターセッションで自身の研究を堂々と発表する姿が見られた。

独自性を重視

 同コンクールは、子どもたちの「科学する心」を育てることなどを目的に、八王子市立中学校PTA連合会と市教育委員会が主催。市立中学校長会が後援し、オリンパス(株)とNPO法人SSISS、コニカミノルタサイエンスドームが協賛している。式の最後に行われた審査員による講評で、第六中学校の大熊一正校長は「今年は例年以上に多様な研究が多く、どれも面白かったため審査員の票が割れた。その中で決め手となったのは『オリジナリティ』。自分なりの工夫を盛り込んだ研究であるかを重視した」と受賞者を労い、今後の活躍にエールを送った。

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