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公開日:2026.01.08

多摩から日本を牽引
都知事 年頭インタビュー

  • 都庁でインタビューに答える小池都知事

 年頭にあたり、タウンニュースでは小池百合子東京都知事にインタビューを行った。小池知事は多摩地域の2025年を振り返るとともに、2026年の展望などを語った。

※2025年12月5日撮影

2025年振り返り

-八王子市、町田市、多摩市を含む多摩地域を中心に、2025年の主な出来事や施策の振り返りをお願いします。

 「多摩の魅力を全国の人に知っていただき、もっと輝かせていきたい。こうした思いで、2025年も、多摩地域の様々な場所を訪れては、それぞれの訪問先で、豊かな自然や良質な住環境など多彩かつ個性に溢れる多摩の魅力を、戦略的かつ大胆に発信してまいりました。その一つが、多摩丘陵を舞台とした『平成狸合戦ぽんぽこ』と多摩の魅力発信のコラボレーションです。多摩都市モノレールの車両をフルラッピングしました。外装には緑豊かな自然を背景に、かわいらしい狸のデザインを施し、車内には多摩の魅力的なスポットを紹介したポスターを飾りました。子供から大人まで、多彩な魅力を存分に感じていただけたと思います」

スポーツ活躍目立つ

 「また、2025年はスポーツ分野での盛り上がりも大変大きかったように思います。夏の全国高等学校野球選手権大会では、西東京代表の日大三高が準優勝を果たしました。サッカーでは、町田ゼルビアが天皇杯で優勝し、クラブとして初めての主要タイトルを獲得。選手の皆さんの気迫のこもった戦いぶりは、私たちに大きな夢と感動を与えてくれる素晴らしいものでした」

デフ3会場で

 「日本で初めて開催されたデフリンピックでは、多摩地域でも3会場を設け、バドミントンやレスリングなどの種目でデフアスリートが躍動しました。『目でみる』新しい応援スタイル『サインエール』による応援も相まって、大盛況となりました。スポーツの力が、多摩地域をはじめ、東京全体を元気にしてくれたと言えます」

まちづくり戦略

-今後、知事は多摩地域のまちづくりにどのように取り組みますか。

 「多摩の各地域が有する魅力や個性を活かし、『活力とゆとりある持続可能な多摩』を実現するため、昨年3月、都は2050年代の将来像を描いた『多摩のまちづくり戦略』を策定いたしました。本戦略に基づき、身近な地域で誰もが活動でき快適に暮らせるまちの実現に向けた『拠点』の形成や、交通基盤と連携したまちづくりの推進、住・育・職が調和したまちを目指す多摩ニュータウンのまちづくりという3つのプロジェクトを推進してまいります」

緑のTAMA手箱

 「戦略と同時期に公表した『多摩振興アクションプラン』では、多摩地域の持つ可能性を最大限に活かし、地域それぞれの魅力向上や課題の解決を図る振興策を掲げています。市町村の皆様、地域の皆様と力をあわせて、多摩地域を誰もが『行きたい』『住みたい』と憧れるようなブランドへと磨き上げ、30市町村の色とりどりの個性を、『緑のTAMA手箱』として発展させてまいります」

メッセで産業交流

-知事は、産業振興やスタートアップ支援にも力を入れていますね。

 「多摩地域には、優れた製品・サービスを手掛ける中小企業が数多く存在しております。中小企業の持続的な成長を力強く後押しし、地域全体を活性化させてまいります。産業交流の中核を担う東京たま未来メッセ(八王子市)において、多摩地域最大級の展示会『たま未来・産業フェア』を2024年から開催し、毎回延べ8千人近くの来場者が訪れています。フェアでは、多摩地域を中心とした中小企業やスタートアップ等の交流を通して、新たな出会いやビジネスチャンスを提供しています。今年1月30日、31日に開催する『第3回たま未来・産業フェア』では、前回を超える150以上の企業が出展します。ものづくりの体験や多摩産材のワークショップなど、誰もが楽しめる企画をご用意しております。多くの皆様のご来場を心よりお待ちしております」

「農+工」推進

 「また、多摩を舞台に、農業と工業を融合させた『アグリテック』も推し進めます。都は農業や食、エネルギーなど様々な分野で研究を活かす取組を行っている東京農工大学と協定を締結し、『都市型農業の新たなモデル』の構築を目指しております。また、アメリカでイチゴの植物工場ビジネスをリードする日本の若者が創業したスタートアップ企業が、羽村市に世界最先端の研究開発拠点を開設いたします」

大学発創出支援

 「スタートアップについては、東京都立大学で、『TMU Innovation Hub』を活用し、創出・育成支援策を展開するほか、都は多摩に拠点を有する様々な大学と連携し、大学発スタートアップの創出支援を行っております。多摩から日本を牽引するような、イノベーションを起こしてまいります」

モノレールは?

-多摩地域の交通インフラの強化・充実にはどう取り組みますか。

 「多摩を南北に縦断する多摩都市モノレールは、多摩地域の成長に不可欠な基幹的なインフラです。上北台から箱根ケ崎方面への延伸については、昨年11月に事業着手いたしました。2030年代半ばの開業を目指しております。箱根ケ崎方面への延伸によって、JR箱根ケ崎駅から多摩センター駅までが繋がり、多摩地域の公共交通ネットワークが強化されます。また、沿線だけでなく多摩地域全体の活力や魅力の向上等が期待されます。多摩センター駅から町田方面への延伸については、導入空間となる道路の検討や延伸の事業検証を行っており、引き続き事業化についての協議・調整を進めてまいります」

尾根幹など整備促進

 「スムーズな道路ネットワークの形成に向けても取り組んでおります。多摩ニュータウンを東西に横断する南多摩尾根幹線の全線4車線化や、多摩南北・東西道路など、都市の骨格をなす幹線道路の整備を進めています。さらに、大規模災害時に都庁の代替機能を担い、首都防衛の要となる、立川の広域防災拠点の機能を強化するほか、拠点へのアクセスルートとなる都市計画道路等の事業も引き続き推進していきます。交通基盤の整備を進め、多摩地域の持続的な発展につなげてまいります」

子育て継続的支援

-知事は子育て施策にも尽力されています。

 「子供は次の時代を担う大切な存在です。都は、望む人が安心して子供を産み育てられる社会に向け、出会いから結婚、妊娠・出産、子供の健やかな成長に至るまで、切れ目ない支援を展開しています。これまでチルドレンファーストの社会の実現に向け、18歳までの子供へ月額5千円支給する018サポートや第二子の保育料無償化、全市区町村での給食費無償化、高校等授業料の実質無償化など、子育て支援の充実に全力で取り組んできました。昨年9月には第一子の保育料無償化、10月からは無痛分娩の助成を開始するなど、支援をより充実させています。さらに出産後の家庭の負担軽減を図るため、生まれたお子様一人当たり3万円を支援する『赤ちゃんファースト+(プラス)』を新たに実施します」

保活ワンストップ

 「また、こどもDXとして、保育園探しから入園までの手続がオンラインで完結する『保活ワンストップサービス』を提供しており、実施自治体は、昨年7月から八王子、町田、多摩を含む19自治体に拡大しています。ほかにも、良質な住宅の充実に向けて、子育て世帯等が手頃な家賃で住みやすいアフォーダブル住宅の供給に向け、官民連携で取り組んでおります。昨年6月には、町田児童相談所を市の児童相談部門と同一施設内に開設しました」

都出生数プラスに

 「今後、武蔵野、福生に新たな児童相談所の開設を予定しており、増加する相談件数に対応するため、きめ細かな体制を整備してまいります。こうした取組の積み重ねにより、都内の約9割の子育て世帯から『東京は子育てしやすい』と実感いただいております。また、都内では一昨年、出生数の先行指標ともいわれる婚姻数が大幅に増加し、昨年の上半期の都内の日本人の出生数は、10年ぶりにプラスに転じました。出生数の下げ止まりの兆しが見えてきております」

437万人暮らす

-多摩地域で暮らす都民へメッセージをお願いします。

 「30市町村、約437万人が暮らす多摩地域には、緑あふれる良質な自然や、江戸から続く歴史・アニメ等の聖地、企業や研究機関・大学の集積、子育てに適した住環境、都心からのアクセスの良さなど、多彩な魅力とまちとしての大きなポテンシャルがあります」

一緒に発展を

 「こうした豊かな個性と魅力を磨き上げ、多摩地域を、誰もが『行きたい』『住みたい』まちとして発展させていきたいと思っております。一緒に『緑のTAMA手箱』を創り上げていきましょう」

-本日はありがとうございました。

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