八王子 社会
公開日:2026.01.22
長田さんに蚕糸(さんし)有功賞
市内唯一の養蚕農家
長年にわたる蚕糸絹業振興への貢献が認められ、先ごろ市内唯一の養蚕農家「八王子長田養蚕」(加住町)の長田誠一さん(55)が、第81回蚕糸功労者表彰で「蚕糸有功賞」を受賞した。
(一財)大日本蚕糸会が蚕糸絹業の発展や研究、教育、文化普及に貢献した個人や団体を毎年表彰しているもので、昨年10月に千代田区の帝国ホテル東京で行われた表彰式には常陸宮妃殿下も臨席された。
命の教育にも尽力
桑の葉で蚕を育て、繭を取る養蚕。かつては養蚕業と絹織物で栄え「桑都」と称された八王子だが、養蚕農家の減少から農協の養蚕部会も消滅して久しい。長田家の12代目にあたる誠一さんは父の急逝をきっかけに19歳で家業を継ぎ、祖父と母から仕事を見て学んだ。現在は妻の昌さんと春には4万5千頭、秋には3万5千頭の蚕を育てて繭を長野県の製糸工場へ出荷したり、道の駅八王子滝山で繭を使った商品を販売。市内の小学校で蚕の飼育を通じた「命の教育」にも協力している。
長田さんは1月9日、家族らと八王子市役所を訪れ初宿和夫市長に受賞を報告。市長から労いの言葉を送られた長田さんは「皆様の応援のおかげで続けてこられた。子どもたちの学習支援も続けて、命をいただかないと製品ができない、人間は色々なものに生かされていることを伝えていきたい」と思いを語った。
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