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元市文審員畔上さん 文化庁から功労者表彰 植物研究 地域文化に貢献

社会

掲載号:2018年11月1日号

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東京都指定の「平久保のシイ」などの保護に尽力した畔上さん
東京都指定の「平久保のシイ」などの保護に尽力した畔上さん

 自然植物の観察・研究を行い、多摩市文化財保護審議会委員を長らく務めてきた畔上能力(あぜがみちから)さん(85)=八王子市在住=がこのほど、文化庁の地域文化功労者として表彰された。畔上さんは、1988年から2016年まで同審議会委員を務め、多摩市の植物の保全・保護に貢献してきた。加えて「多摩市植物友の会」の発足に尽力し、現在も顧問を務めるなど、地域文化の振興に貢献したことが認められ、今回の受賞に至った。

 地域文化功労者表彰は、文化庁が全国各地で、芸術文化の振興、文化財の保護等、地域文化の振興に功績のあった個人や団体に対して、文部科学大臣が表彰するもの。今年度は、全国で95の個人・団体が表彰され、都内からは畔上さんを含む4人が選ばれた。

 1933年に八王子市で生まれた畔上さん。八王子市内で帽子屋を営む父親の趣味だった自然・植物観察の影響を受け、独自に植物の研究を行ってきた。

 1954年頃に公益財団法人日本植物友の会に入会。洋品店を営みながら、自然植物の観察を行い、東京都公園審議会委員、東京都自然環境保全審議会委員などを歴任。現在は、日本植物友の会顧問や、八王子自然友の会の会長などを務めている。これまでに見てきた植物の数は万を超え、自らを「アマチュア自然研究者」と称し、学会でも論文を発表。自身での執筆や、共著、監修などで数々の植物図鑑や著書を残しており、多くの大学教授や専門家らから”先生”と慕われる自然植物研究の第一人者だ。

平久保のシイ保護等に尽力

 戦後、東京都の町村合併の際に、日本植物友の会のメンバーとして、三多摩エリアの文化財総合調査で植物・自然の調査に関わり、日野市の文化財専門委員に就任。多摩市からも植生調査の依頼を受けたことがきっかけとなって、1982年の「多摩市植物友の会」の発足に奔走。発足後も同会の活動を後方から支援し、パルテノン多摩の植物観察会や講演会などの講師も務めてきた。

 1988年から多摩市文化財保護審議会の委員に就任し、天然記念物、植物に関する保護・保全に尽力。東京都指定の平久保のシイ、多摩市指定のシダレザクラの巨樹・古木等の保護等を行い、多摩市の文化の振興に長らく貢献してきた。

 今回の受賞について「もらった意味合いをゆっくり考えたい」と笑顔で話す畔上さん。「知っていることは私が先生。知らないことは私が生徒」と、自然や自分に対して謙虚さを持つことを説き、自然と触れ合うことの社会教育と、指導者育成を掲げ、市内のみならず全国で活動を行ってきた。

 「自然の中で新しいものを発見することにはきりがない。それは自然の解明の一部を行うことだと思っている。それをこれからもやり続けていきたい。生きている限りは地域、東京で活動していきたい」と今後の抱負を語った。

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