若い世代、子育て世代が「多摩市に住んでみたい、訪れてみたい」と思えるような魅力を創出し、発信・実践する活動を行う「多摩市若者会議」。そのプロジェクトのひとつとして、多摩市の魅力のひとつである遊歩道と公園の画像を「グーグルストリートビュー」で見れるようにと撮影に取り組み、このほどその画像が公開された。同団体メンバーの高野義裕さんは「多摩市の魅力である遊歩道を世界中の人に知ってもらえたら」と話している。
多摩市若者会議は、39歳以下の人を対象に、ワークショップを通じて多摩市の魅力を創出し、発信することを目的として2017年度から市の事業としてスタート。これまでに出たアイデアから、若者のまちづくり拠点「未知カフェ」を整備し、企業や地域との連携を行うなどのプロジェクトを実践してきた。その中で、多摩市の魅力として全長約41Kmと日本一長く、子どもや高齢者の安心安全な往来に活かされている歩車分離の遊歩道の存在が挙がった。一方で、デジタル化が不十分のため、そうした魅力を市外の人たちに伝えきれていないことから「グーグルストリートビュー」を活用して発信するアイデアが浮かんだ。
「グーグルストリートビュー」は、グーグル社が展開するサイト内のマップ機能で、世界中の道路沿いの風景などをパノラマ画像で見ることができるサービス。これまで、市内では車道からの街並みを見ることができていたが、遊歩道や公園については一部しか見ることができなかった。そこで昨年、市の協力のもとグーグル社に撮影を申請。その許諾を得て、9月から撮影を開始した。
撮影は、同社から無償貸与された重さ約20kgのバックパック型カメラを、10人のメンバーを中心に交替で担ぎながら遊歩道と公園を歩いて回った。天候が悪く明るさが不足したり、カメラにゴミや水滴が付着していたため、再撮影を行うなどのアクシデントがあったものの、12月にすべて撮影を終了。同月から順次画像が公開され始め、現在は撮影したほとんどを見ることができるようになった。
公開されたデータを基にPR動画も作成。市公式HPから動画サイトで閲覧することもできる。市企画政策課では「遊歩道や公園など一部地域の画像を見ることができるが、これだけ多く見ることができるのは多摩市が初めてでは」という。
若者会議の高野さんは「多摩市で遊歩道が当たり前という環境の中で育った。実際に大人になって都心に出て当たり前じゃないことに気づいた。このプロジェクトを通じて、多摩市の魅力である遊歩道を市外や世界の人たちに知っていただくことができたら」と期待を寄せている。
多摩版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|