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多摩 トップニュース経済

公開日:2023.03.02

多摩市来年度予算
子育て支援などに重点
587億円 前年度比6.9%減

 多摩市は先ごろ、2023年度の当初予算案を発表した。子育て支援や環境保全、街の活気創出事業などにあてた一般会計予算は587億3000万円。中央図書館の建設事業が完了したことなどにより、過去最大となった前年度と比較して6・9%減となった。

 市は今回の予算案編成を「次の50年に向けた基盤づくり」とし、子育て支援や活力のある都市の実現などに重点を置いた。

医療費助成

 所得制限に関わらず、市内に住む高校生世代が医療費の助成を受けられるようにするための予算として8700万円を新たに計上したほか、新規の取り組みとして、保育所などが使用済みのおむつを処理するための補助事業の創設や、本来大人が担うと想定される家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども(ヤングケアラー)の相談体制構築などに予算を組んだ。

 また、活力のある都市の実現に向けたものとして、中央図書館のオープンに合わせたイベント開催などを通じた多摩センターエリアの活性化に1800万円。聖蹟桜ヶ丘駅北側の多摩川沿い地域のにぎわい創出を目指す事業には500万円を計上し、市内のデジタル人材育成を目指すセミナー開催に1200万円を新たに充てる。

環境保全にも

 一方、環境保全の取り組みでも新規事業を予定する。早稲田大学と連携し、燃料電池で動くごみ収集車の試験運転を実施するほか、市内で問題となっているムクドリによる騒音・フン害への対策として鳥獣対策用の携帯型LED照明を試験導入するなどの取り組みを予定する。その他、都市計画、防災などに関する情報を電子地図上に掲載し、ネット上で閲覧できるシステム整備などにも予算を計上した。

切れ目なく

 市は今回の予算案編成にあたり、「コロナや地球温暖化、物価高騰などの影響を考慮し、編成したもの。現在直面しているさまざまな喫緊の課題に対して切れ目なく生活支援などを実施していく考え」としている。

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