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多摩 人物風土記

公開日:2023.07.06

第38回多摩ニュータウン野外コンサート実行委員会の委員長を務める
河南(かんなん) 政晴さん
鶴牧在住 68歳

地元愛が原動力

 ○…コンサートを4年ぶりに開催しようと、実行委員が動き出したのが4月。コロナ禍前であれば年明けには話し合いを始めていたので、ここまで駆け足で準備を進めてきた。出演者のブッキング、行政との調整のほか、協賛を募るために地元企業や商店街などを走り回った。「3年間ブランクがあったから企業などの反応も心配でしたが多くの方にご協力頂いた」と安堵した表情に。

 ○…結婚後、鶴牧団地に入居。20年ほど前に管理組合に携わり、誘われたことから実行委員に加わった。夏の野外でセミの鳴き声が大きい時もあり「アーティストに申し訳ないと思うこともありました」と笑う。思い出に残るのがアーティストとの出演交渉。「マイク真木さんのライブに行って終了後に打診したらその場でオーケーがもらえた」と目を輝かせる。

 ○…兵庫県の城下町、丹波篠山の出身。中央大学入学と同時に都内に住み、キャンパスが多摩地域にあったことから「多摩市は若いころからなじみのある場所。自然や公園が多くて最高の環境ですよね」。卒業後、広告代理店に入社。「自宅には寝に帰ってくるようなものだった。子どもの学校行事に参加したことは無く妻に任せっきりでした」と苦笑するが、妻への感謝が声ににじむ。

 ○…「団地の住人も高齢化が進み、一人住まいの方も増えている」と管理組合で高齢化対応委員会の立ち上げに関わり、絵手紙やコーラス、茶話会などで交流を促す。実行委員も高齢化が進んでいる。「ぜひ若い方にもメンバーに加わってもらい企画から携わって喜びや楽しさを一緒に感じてほしい」と参加を呼びかける。「地元多摩ニュータウンのイベントを途切れさせたくないですからね」。地元に対する愛着が自らを突き動かす。

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