大好きな｢聖蹟｣のために

　○…聖蹟桜ヶ丘周辺の商店会や商業施設からなる連合会の会長に２年ぶりに就任。前回会長時からコロナにより中止が続いていた、聖蹟の一大イベント桜まつりは今年も飲食禁止ないなど満足な開催が出来なかった。すでに来年春のフル開催をめざして会長職に邁進している。「来年はリベンジしたい。子どもたちが楽しみにしている伝統行事を完全な形にする」と、まちの発展と共に賑やかになっていく桜まつりを早くも見据える。

　○…桜ヶ丘南口商店会の会長も務める。ヴィータふれあいまつり、せいせきみらいフェスティバル、ＫＡＯＦＥＳなど聖蹟を中心とするイベントが控えている。コロナ禍や大雨による中止が続き心が折れそうな時もあったという。｢それでも続けられるのは地元愛ですかね。生まれ育った聖蹟が好きですから」

　○…畳店の二代目。東寺方小、多摩中に通い、専門学校卒業後に父親と共に畳店で働きながら技術を磨いた。「畳屋はお客様に信頼され喜ばれる商売。お客様を大切にしたい」と一級技能士の資格も取得し信頼を得ようと奮闘した。夫人は中学校の同級生。３人の子どもを育て、「文句も言わず家のことは任せっきりです」と感謝の気持ちを表す。今も近所にいる同級生や先輩後輩と付き合いは多く、夫婦そろって聖蹟を大切にする。

　○…後継者不足などの課題もあり店を閉じたり、マンションが増加し駅を通過していくだけの人がいたりとまちの様子も変わっていく。「新たな店も増えているが、一商店でできることは限られている。連合体になって助け合っていくことが重要」と大型商業施設もまちに回遊性を持たせようと協力的だという。「新たな住民にもまちの良さを知ってもらうために力を尽くしたい」