愛着ある公園作りが使命

　○…改修中の多摩中央公園の施工事業者でありながら、公園の魅力向上をめざす近隣施設や大学からなる連携協議会の事務局の業務を担い広報担当として魅力発信に努めている。初めて中央図書館と連携した「読書フェスタ」を今月上旬に開いた。「大勢の方に来て頂き大盛況で終わってよかった」と振り返る。「本を通した交流という自分の思っていた意図通りに開催できた」と満足げな表情を見せる。

　○…大学卒業後、環境・緑化ビジネスを推進する物林株式会社に入社。すぐに豊洲公園の管理を任されたが、中央公園の工事委託を受けてからは、同公園の改修計画や住民説明会などに携わった。「30年の歴史がある公園。住民の皆さんそれぞれの思いを取り込むことができたかな」。７月には公園近くに情報発信の場「クリエイティブキャンパス企画室」を作り市民と交流を図る。

　○…10月に結婚したばかり。新居は中央公園から時間のかからない場所に構えた。これまで夫人と中央公園にでかけたのは１回きり。「妻はカルガモに夢中になっていました」と微笑む。バスケ部や軽音楽部で楽しみながら学生時代を過ごし、今はロードバイクでサイクリングするのが息抜き。公園近くにある温浴施設に寄り道したり、友人とサウナで汗を流すなどリフレッシュは欠かせないという。

　○…工事完了まであと１年半ほど。「個人的には遊具やレストランなどができるのが楽しみ」。完成後は新しい魅力がつまった街の誇りとして観光資源になることを願う。居心地がよく、自然豊かで愛着を持ってもらえるような公園作りをしたいという。「『生まれ変わっていいね』『とてもワクワクする』という市民の方の声を聞くことができたらいいですね」