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公開日:2024.01.01

「健幸まちづくり」推進
阿部裕行市長インタビュー

  • インタビューに答える阿部市長

    インタビューに答える阿部市長

  • 多摩川河川敷にできた「せいせきカワマチ」

    多摩川河川敷にできた「せいせきカワマチ」

 新年にあたり、本紙では阿部裕行多摩市長にインタビューを行った。昨年の振り返りと共に、2024年における取り組みなどを聞いた。

 --2023年を振り返って感想をお聞かせください。

 昨年12月2日、多摩市もホームタウンとなっている東京ヴェルディが16年ぶりにJ1リーグへの復帰を果たしました。まずは、おめでとう!と申し上げます。本年のJ1リーグでの活躍を大いに期待しています。

 そして、昨年はなんといっても猛暑ですよね。グテーレス国連事務総長がもう地球温暖化ではなく地球沸騰化の時代だと言っているように、多摩市でも連日35度以上の日が続くなど多くの皆様が苦労されたと思います。

 そうした中で7月1日に多摩市立中央図書館がオープンしました。これまで学校跡地に図書館本館機能があり、長年の課題であった図書館ネットワークの拡充をしていくという観点からも中央図書館の開館は私の念願でもありました。オープン以降、多くのお子さん連れのご家族や若い方にお使い頂き、これまでの図書館のイメージが変わったのではと思います。ラーニングコモンズで勉強もできるし、データベースで検索することもできる。カフェもある。2階では子どもたちが話をしている。基本構想に関わっていただいたノンフィクション作家の柳田邦男さんが提唱された「知の地域創造」ということを具現化することができました。

 また、市内の土地を購入した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題も印象に残っています。国が解散請求を行ったことは、市民の皆さんから多くの署名が集まり、市議会全会派が一致して国に要望して頂いたことなど、私たちの声を聞いて頂けたように思います。教団側も解散請求に関する動きが決着するまでは、施設の建設を中止にするということです。私としても誰もが被害者にも加害者にもなってほしくない。特に財産保全については教団本部の財産が流出することがないよう、引き続きこの土地については注視し、教団側には早く白紙撤回を求めたいと思います。

 --今年はどのような年にしたいですか。

 2024年は市政施行から53年目になります。昨年は公民館や児童館が50年という節目を迎え記念行事も続きました。今年は健幸まちづくりを推進し、あらゆる人たちが未来に向かって元気に羽ばたける年にしていきたい。

「ワクワクする年に」阿部市長インタビュー

 そのためには、地球温暖化と気候危機への対策が大きいと思います。

 地震や風水害と同じ規模の猛暑の中、学校や幼稚園、保育園、あるいはご高齢の皆様が暮らすあらゆる所で地球温暖化対策を真剣に考えなければならない年になるのではないかなと思います。

 また、今年は第6次総合計画が実質的にスタートする年です。この中でも健幸まちづくりを前に進めていくこと、気候非常事態についてしっかり考えていくこと、ダイバーシティ・多様性、あらゆる人たちが幸せに生きることを考え実現できたらいいなと思っています。

 --将来を見据えたまちづくりに向けて取り組むことを教えて下さい。

 昨年、せいせきカワマチが10月14日にオープンし、一般社団法人聖蹟桜ヶ丘エリアマネジメントも設立されました。本格的に広場として市民の方に使って頂き、楽しいことがいっぱい起きるワクワクするような年になると思います。昨年末にはせいせきカワマチにつながる階段が設置されましたが、今年の桜が咲く頃にはショッピングセンターからの通路とも接続すると伺っています。そうすると商店街と駅とショッピングセンターとせいせきカワマチへ一体的に人々が動けるまちになっていくので、河川敷を起点とする聖蹟桜ヶ丘エリア全体の活性化を図っていきたいと思います。

 一方、京王の多摩センター駅と永山駅が今年開業50周年となります。多摩ニュータウンも市政施行とともに発展してきましたが、成熟したまちになってきています。そういう意味ではかねてから掲げているニュータウンの再生も大事な視点になってきます。2024年度末には都市計画のマスタープランの改訂も行います。おおむね20年後、2040年代を目標年次として都市づくりの目指すべき将来像をお示しするとともに、個別の都市計画を決定変更していく際の方向性、必然性、根拠を示し、市内で事業を展開する民間事業者であったり、市民が主体となってまちづくりを進める際の方針ともなります。

 また、2040年代をみすえた南多摩尾根幹線道路の全体の将来像の議論も動き出します。すでに昨年から尾根幹線は稲城市と多摩市の境でトンネル工事が始まっています。尾根幹線の全線4車線化及び、尾根幹線沿いに隣接している公的賃貸住宅の再生等を契機に、尾根幹線沿道での創出用地等を活用して私ども地元自治体と公的賃貸事業主、具体的には都市再生機構や都住宅供給公社、民間事業者、大学、地域団体が連携して再生を進めるための尾根幹線沿道将来像を考える多摩NT尾根幹線沿道まちづくりプラットフォームを立ち上げておりますので、市民の声を伺いながら議論を深め都市計画マスタープランの改訂、都市計画変更も実施していきたいと思います。

 昨年は市民の皆様と一緒に多摩市気候市民会議を行い脱炭素に向けた市民からの提案も頂きました。この会議は昨年の5月から7月の末まで計5回にわたってワークショップなどを行い、特に中学生、高校生など若い方から積極的に提案を頂きました。提案の内容としては食・消費、ごみ・資源循環、暮らし・住環境、エネルギー、移動、教育・情報発信、イノベーション、研究・新技術のそれぞれの分野ごとに短期的にできること、あるいは中長期的に取り組んでいくことなどです。できるだけ若い皆様からの意見提案が実現できるような年にもしていきたいなと思っています。

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