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公開日:2026.05.07
多摩市在住渡辺さん 人間国宝の「仕事」を堪能 個展に多くの来場者
多摩市在住者初の重要無形文化財「木工芸」の保持者(人間国宝)に認定された渡辺明(雅号:晃男)さんの展示会「渡辺晃男の仕事」展がパルテノン多摩で4月23日から7日間行われた。初日と週末には渡辺さん本人が作品を解説。多くの市民らが訪れ、作品を間近に鑑賞していた。
渡辺さんは、伝統的な木工芸の技法を体得しており、指物の技法を用いて箱などを作り、象嵌の技法によって錫線、寄木、染角などの多彩な素材を併用した加飾をほどこすことを得意としている。作品は、指物による箱の形、木取り、象嵌が一体となって木材の美しさを際立たせるものとして、日本伝統工芸展などで高く評価されている。
会場には黒柿蘇芳染嵌荘箱「西方の風」や神代欅華文嵌荘箱「望西」などが展示され、鑑賞した人からは、その美しさに溜息をもらす人もいた。来場者と気さくに話していた渡辺さんは「今まではグループ展しかしてこなかったが、市の方に盛大に展示の企画をしていただいてとてもありがたい」と感想を話した。
また、「仕事」展というだけあって、渡辺さんの制作工程の解説や素材となる木材の展示、工房でのインタビュー映像などが流された。「工芸の仕事はもちろん、注文家具なども含めて、工芸品だけではなくて木工全般、仕事全般を見てほしかった」と語った。
渡辺さんは「無垢の木」の良さを知ってほしいと市内の保育園にある椅子やテーブルを制作し、定期的にメンテナンスを行っている。今回数点の保育家具が展示された。「子どもたちには無垢の木が生きた証を感じてほしい」と話した。
相模原市から来場した女性は「作品がとても素晴らしい。展示だけではなく制作の過程も見られる企画展で面白い」と感想を話していた。
渡辺さんは第61回と第65回日本伝統工芸展で東京都知事賞を受賞。第44回伝統文化ポーラ賞優秀賞(木工芸の制作・伝承)受賞などの実績がある。昨年10月10日付の官報告示で重要無形文化財「木工芸」の保持者(人間国宝)に認定された。
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