株式会社エコノフリーズ(落合)の地下式消火栓のメンテナンス工法「NEF工法」がこのほど、都が実施する東京都ベンチャー技術大賞を受賞した。先月には同社代表取締役社長のゴルバニ・レザ氏が市役所を訪れ阿部裕行市長に受賞を報告した。
同大賞は中小企業の製品・技術・サービスの開発や販路開拓を促進し、優れた製品やサービスを国内外に発信するため、1998年から都が実施しているもの。革新的で将来性のある製品などを表彰している。
同社が開発した工法は、特殊な工具を使用して、マンホール内に配置された地下式消火栓を断水・掘削せずに交換できるもの。従来、地下消火栓の交換は掘削して凍結する方法か掘削せずに断水する方法があるが、マイナス面として掘削することでコストがかかることや、断水することで周辺地域に影響がでることがあった。
豊富なメリット
しかし、NEF工法ではマンホール内を局部的に凍結し交換作業を行うことができる。掘削せずに凍結することができため断水も回避することができる。
工事不要によるコストダウン、掘削時の騒音や振動が生じないことによる周辺住民への影響を最小限に抑えられるほか、時間短縮や車両・重機などを使用しないことからCO2排出抑制などのメリットがある。
レザ氏は、水道インフラ老朽化の社会課題を解決したいと、多摩市が運営していた創業支援ビジネススクエア多摩で法人を設立し、事業を開始した。その後、ビジネススクエア多摩の閉館に伴い、多摩市認定ビジネス支援施設ココプレイスに移転している。
一昨年には多摩信用金庫が主催し、地域で活躍する中小企業を評価する多摩ブルー・グリーン賞で優秀賞を受賞した。今回は129件の応募の中から、見事大賞の受賞となった。
このような功績から、レザ氏には市長から表彰状が贈られた。レザ氏は「大賞受賞は大変光栄なことであり、身が引き締まる思い。仕事の依頼も増えているが、安全施工が一番なので、焦ることなくしっかり取り組んでいく」などとコメントしている。
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