多摩市は、今年度の「わがまち学習講座」でマニフェストを作るワークショップを3回にわたって行い、市民約30人が参加した。6組に分かれたグループがマニフェストを作り、市の魅力をアピールすることなどを政策に掲げた「つなぐ党」が1位に選ばれた。市民が作るマニフェストに阿部裕行市長は「市に対するリアルな提案」と話していた。
「市長になったら」
ワークショップなどを通じて、参加した市民に多摩市の今後や課題について考えてもらう「わがまち学習講座」。今年度は「もしあなたが市長になるなら…?市のこれからについて一緒に考えましょう!」をテーマに行われた。講師は早稲田大学マニフェスト研究所の山内健輔氏が務めた。
参加したのは小学生から60歳代の市民。参加者はマニフェストについて学び、経済や観光、福祉など関心のある分野ごと6組のグループに分かれ、「どんな多摩市にしたいか」をマニフェストに落とし込んでいった。
さらにグループ内で各自のマニフェストにアドバイスしあいブラッシュアップを図っていった。その後、グループで発表し、実際の投票箱を使用して講座参加者による投票が行われた。
当日の投票では、会社員の加藤太二さんや自治体職員の飯塚小織さんら4人が結成した「つなぐ党」のマニフェスト『未来と今をつなぐ多摩』が1位に選ばれた。子育てや高齢化の課題に対する対策などを政策に掲げている。子育てを中心に暮らしやすい地域をつくり、アピールすることで出生率の向上と人口増ができる多摩市をつくることをめざしている。
記者会見に出席
加藤さんと飯塚さんは先月開かれた記者会見に出席し、記者からの質問に答えた。加藤さんは「まちの変化に興味を持って参加した。マニフェストに関心を持つようになった」と話した。飯塚さんは「短時間でマニフェストを作るのは大変だったが、市の魅力を改めて感じることができた」と振り返った。
阿部市長は「今回のマニフェストは市へのリアルな提案になっている。実現不可能なことはない」と講評した。また、山内氏は「このようなマニフェストへの取り組みを行政が主導するのはまれ。このまま選挙に出馬しても良いできばえ」と話していた。
多摩版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|