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多摩 人物風土記

公開日:2025.04.17

4月19日にパルテノン多摩でリサイタルを開催するピアニストの
西尾 結子さん
鶴牧在住

演奏通し地域を幸せに

 ○…誰もが耳にしたことがあるような曲を集めたピアノリサイタルのステージを控え、準備に余念がない。2020年はコロナ禍で中止に。昨年に再企画するも家族の病により延期になっていた舞台は6年ぶりの開催となる。「ようやく名曲物語の続きのページがめくれるとあって感慨深いです」と目を輝かせる。「クラシックの美味しいとこ取りをしたコンサート。一緒に楽しんでほしいですね」

 ○…5歳の時にピアノを始めてからはピアノ漬けの日々に。大学の音楽科卒業後はフランスに短期留学してピアノを学んだ。「幸いにも先生に恵まれ、偉大なピアニストたちに教えてもらうことができた」。2002年にプロ演奏家団体「多摩市音楽家協会」を設立し代表に就任。親しみやすさをモットーにホールや公民館、学校などで演奏会を開いてきた。また音楽事務所に所属し、演奏の仕事を続けている。

 ○…都立高校の国語教師をしていた父の影響で多摩地域の転居が多かった。高校生の時、鶴牧に住み自然に包まれる中、多摩センター駅まで自転車で通った。「駅前には何も無かったのに急に発展していった。住みやすいまちになりましたよね」。今は夫と二人で暮らし、鉱物鑑賞が楽しみの一つ。「山梨県まで水晶の掘削にいったこともあるんですよ」と笑う。

 ○…今回のおすすめの曲は『ラプソディ・イン・ブルー』だ。「どの曲も大好きですが、自由な雰囲気の中に緻密な計算があって、演奏していて毎回わくわくするんです。今回も演奏します」と声を弾ませる。これまでの音楽活動を支えてくれた地元の人への恩返しがしたいとの思いが強い。「私の演奏を通して、少しでも元気になったり、幸せな気持ちになっていただけたら」

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