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公開日:2025.11.20

市内農家
多摩市の農作物をPR
あす21日、初の農業祭

  • 農業祭への来場を呼びかける鈴木支店長(左)と新倉委員長

 多摩市内の農家やJA職員らからなる協同組合はあす21日(金)に第1回農業祭を多摩市役所芝生広場で開催する。多摩市内で栽培されている農作物を広く知ってもらいたいと、初めて企画されたもので、野菜の展示会と即売会がメインとなる。

 主催の東京南農業協同組合(JA東京みなみ)多摩支店支店協同推進委員会(新倉隆委員長)が農業祭を企画したのは、近隣自治体に比べ農地が少ないとされる多摩市の農業イベントを開催したいと思ったのがきっかけ。同じJA東京みなみの稲城市や日野市では農業祭が実施されている。

手作りの祭りに  

 職員が農業祭に携わるJA東京みなみ多摩支店の鈴木功一支店長は「支店のテントを使った手作り農業祭になる。野菜の展示会をすることで、市内ではこのような農作物を作っている知ってもらいたい」と話す。鈴木支店長によると市内は多摩ニュータウン計画により農地が減り、もともと少ない上に、徐々に面積も減っているという。

 市内では落川や一ノ宮、関戸、和田、東寺方など北部に集中しており、市内の販売農家は約30軒ある。

 また、多摩市は少量対品目、多岐にわたって農作物を作っているのが特長だという。一方で、稲城市の梨やぶどう、日野市のトマトや梨といった特産品が無いことも、今回の農業祭開催のきっかけになった。11月23日の新嘗祭(収穫を感謝する日本の伝統的な祭り)の日に近い日程にした。

約30品目を展示

 展示販売する野菜は白菜やブロッコリー、大根、ほうれん草、キャベツ、カブ、サツマイモ、みかん、小松菜など約30品目を予定している。ブルーベリーの苗木ポットの無料配布も行う(午前10時から、先着100人)。また、ハグジードーナツや和菓子処花鳥風月など市内の飲食店が出張販売し農業祭を盛り上げる。

 いちごやブルーベリーを栽培している新倉委員長は「農業は食育や農福連携にも貢献している。野菜を作るのは楽しいですし、食べることは人を幸せにする。このような機会を通して農家と住民との関わり合いを大事にして発展していかなければならない。ぜひ多くの方に来てほしい」と話していた。

 開催時間は午前10時から午後3時まで。雨天決行・入場は無料。

 多摩市農産物即売推進協議会、JA東京みなみ、多摩市が共催し、例年年末に行われている「暮れの野菜即売会」は12月29日に市役所地下駐車場で開催される。

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