全国の小中学校で合唱指導を行う音楽家 富澤 裕さん 大和南在住 55歳
真剣にやるから、楽しい
○…「やっぱり地元の学校に呼ばれるのは、うれしいですよ」。母校である深見小学校から依頼を受け、児童に卒業式で歌う曲の1日指導を昨年から行っている。「その日の子どもたちの目を見て、声を聞いて、やるべきことを決める」。ロックテイストも交えたユニークな指導は小さな後輩たちに大うけ。いつの間にか、全員が真剣に歌に取り組みだす。「一生懸命、だから楽しい。それが伝われば大成功」と笑顔。
〇…30歳の時、『見つけた』で作曲家デビュー。以来、合唱曲の作曲やスタジオジブリ映画の主題歌などの編曲を100曲以上手掛けている。10年前から児童への合唱の指導を依頼されるように。「打ち上げ花火じゃなくて、次の時間につながる何かを残したい」。面白くて、分かりやすい内容は教員の間でも話題になり、これまでに全国80校以上を訪問した。「地域が違っても、子どもたちの純粋な心は同じ。呼ばれたらどこにでも行く」と現在も精力的に飛び回る。
〇…大和市生まれ。中学校でギターを始め、高校ではロック三昧。「どうせならオリジナル曲がいい」と、18歳で初めてピアノに触った。両親の反対を押し切り、東京声専音楽学校に進学。クラシックの基礎からオペラまで5年間学んだ。「ロックよりも”ノってる”自分がいた」。卒業後は作曲家・青島広志氏らにも執事し、プロの道へ。「自分の曲が今もどこかの学校で歌われている。こんなにうれしいことはない」
〇…休む暇もないほど、スケジュール帳はびっしりと埋まっている。「それでも遊び心は忘れない」と趣味のデジタルドラムは、浅草のサンバカーニバルでも披露したほどだ。さらに移動中に聞いているという落語と浪曲、中でも次郎長伝は丸暗記するほどのはまりよう。「自由にできるのは、妻が家を守っているおかげ。何事にも動じない彼女が自分にはぴったり」。奥様とお母様と3人暮らし。
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