渋谷学習センター(福田)の玄関ホールに佇む1匹の犬、通称デコハチ公。この作品が、8月から國學院大學博物館(東京都渋谷区東4の10の28)で展示されることとなった。デコハチ公が貸し出されるのは、今回が初めて。
デコハチ公は、2009年8月20日に放映されたテレビ東京の「チャンピオンズ」という番組内で、携帯電話などにデコレーションを施す達人・デコリストが忠犬ハチ公を題材に装飾したもの。この作品は「デコレーション忠犬ハチ公」(通称デコハチ公)と呼ばれ、渋谷駅の忠犬ハチ公にちなみ、駅名つながりで高座渋谷駅のある大和市に寄贈された。
寄贈当初は大和市役所本庁舎に展示されていたが、翌年2月には、現在の場所に移動した。
今回國學院大學で開催される展覧会「SHIBUYA」は、渋谷の過去・現在・未来にまつわる人々とモノの死と再生の物語を辿るというもの。同館の学芸員は、忠犬ハチ公にまつわる展示品を探す中で、デコハチ公に出会い一目ぼれ。「ぜひとも高座渋谷駅前のデコハチ公と渋谷駅前のハチ公を邂逅させたいと強く思った」という。
展覧会では、他にも渋谷に関する先史時代から古墳時代までの遺物、明治神宮関連資料、昭和時代の駅周辺ジオラマや航空写真などを展示予定。
会期は8月22日(土)から9月30日(水)まで。入館無料。学習センターのスタッフは「お役目を果たして、無事に帰ってきてほしい」と話している。
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