市内出身者を中心に結成された2018年注目のアーティスト「Gecko & Tokage Parade」が1月13日、満を持してシリウスに初登場する。ポップス、ジャズ、フュージョン、ポストロック、全ての流れを汲む新進気鋭のインストルメンタルバンドである彼らは、今や全国に活動の場を広げている。
13年に南林間で結成
同バンドは、市内下鶴間在住のピアニストでGeckoこと佐藤航さん(27)のバンドプロジェクトとして2013年夏に南林間で結成。メンバーは、ギターのBobこと鈴木敬さん(27、市内在住)、ベースの中山拓哉さん(22、海老名市在住)、ドラムの穴山昴さん(30、川崎市在住)で、まさに「地元」アーティストだ。
「2017年は飛躍の年だった」と振り返る佐藤さん。5月にジャズの名門・モーションブルーヨコハマで初の単独公演を行い満席に。勢いそのままに、12月には2枚目のフルアルバム「Nomadic Flow」を発売した。今年も2月からツアーを控え、躍進は続く。
久石譲のカバーも
音にこだわり、繊細かつキャッチーなメロディーで幅広い世代に受け入れられているのが彼らの特徴の一つ。ライブ会場に集うのは、ジャズやフュージョンを愛す中高年の音楽通から、ファミリー、学生まで様々。今回のシリウス公演では最新アルバムの楽曲のほか、久石譲作曲の「風のとおり道」などのカバーも演奏し、ライブに来たことがない人でも気軽に楽しめるプログラムに仕上げている。佐藤さんは「多くの地元の方に楽しんでもらえるよう、自分たちが納得できる演奏を届けます」と意気込む。
学生に夢を
高座渋谷に住むBobこと鈴木さんは「ぜひ地元の学生に来てほしい」と思いを込める。約10年前、別の高校に通っていた佐藤さんと鈴木さんが出会ったのが、市内での高校生音楽イベントの実行委員会だった。「大和を拠点にしていても、ここまで音楽活動ができるのだと今の学生に夢を与えられたらいい」。学生時代に触れる音楽や音楽を通じた人の縁を大事にしてもらいたいため、学生チケットは半額の千円にしている。
メンバーでよく行く場所は、大和駅前の中華料理「ぽん吉」。昔ながらの味で、リーズナブルな価格で腹いっぱい食べられるからだそう。中山さんは「シリウスでの公演が終わったあとも行けたらいい」と笑顔を見せた。
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