地元・大和に根を下ろし、輝く企業人がいる。そんな大和で人や地域とのつながりを力に活躍する人にスポットを当てる。「Power Of Bond」。2回目は株式会社まるも工務店(市内大和東)の代表・丸茂清和さん(45)。
ありがとうがもらえる仕事
父が大工だった。しかし継ぐ気はなかった。テレビドラマ『男女7人夏物語』が好きだった。「いいな」と思った旅行業。専門学校を経て、希望の職種に就いた。やりたかったはずの仕事。現実はドラマとは違った。2年で退職。したいことが見つからなかった。安易に父の仕事を継ごうと思った。甘かった。
――修行に行け。
父は会社に入れてくれさえしなかった。紹介され入った建設会社。親方は厳しかった。ただ今度は辞めなかった。お客第一の姿勢と妥協のない仕事。信じることができた。怒られてもついていった。ついていけた。
5年の修行の後、父の会社には入らず、独立、大手住宅メーカーの傘下に入った。「1件いくら」で仕事を請け負うが、お客の顔が見えなかった。親会社の倒産もあり、「お客さんに『ありがとうと言ってもらえる』仕事がしたい」と方針を転換。しかし結果が出ない日々が続いた。
藁にもすがる思いで受けた経営セミナーで道が開けた。「半径2Km・10分圏内」のリフォーム需要に特化。3年もすると軌道に乗るようになった。
一生の仕事にすると決めた瞬間があった。独立して10年程した頃。かつて勤めていた親方の所へ一人の老婦人が仕事の依頼に訪れた。「丸茂さんは?」。修業時代、冬の寒風吹く中、黙々と働いてくれた青年の姿が脳裏に刻まれていたのだという。「この仕事って本当に素晴らしい」。人のつながりの力に満面の笑みがこぼれた。
ゴルフとカットでリフレッシュ
最近はまっているのが、昨年から始めたゴルフ。「朝早く出て、自然の中で過ごす時間が好き」。仕事の付き合いもあり月に1度コースに出る。奥さんと2人で出かけることも。月に1度必ず行く理容室での時間は自分へのご褒美。カットやカラーだけでなくヘッドスパも行う。「2時間位いますよ」と照れ笑い。その日に次の予約を入れる。時間は土曜日の夕方と決めている。日曜日を家族との時間に費やし、心も体も頭もすっきりして、月曜日からの仕事にスイッチを切り替える。
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