世界で規制進む除草剤「ラウンドアップ」 12月定例会議会報告 公共事業での利用把握と自粛を求める 大和市議会議員 石田ゆたか
米カリフォルニア州で余命わずかな末期がん患者が、がんの原因を米モンサント社の除草剤「ラウンドアップ」だとして提訴していた裁判で、陪審は昨年8月10日、全員一致で同社に日本円で320億円の賠償金を命じる判決を下しました。同社は上訴する意向を示していますが同様の起訴が数千件準備されており、今後も大きな波紋が広がると予想されます。
ラウンドアップの主成分「グリホサート」は世界的に健康被害が指摘されている。カリフォルニアでは発がん性物質に登録されており、フランス・カーン大学ではマウス200匹に2年間に渡り、ラウンドアップを最も薄いもので50ng/リットル(学校のプールに小さじ1杯ほど)溶かした水溶液や遺伝子組み換えコーンを混ぜたエサを与え続けた結果、ふつうのエサのグループより複数のまた大きな腫瘍や早死にの発生が確認されています。これを受けて国際的論争が巻き起こり、多くの国で規制が強められています。
しかし、日本では逆に2017年にグリホサートの残留農薬基準を最大で400倍緩和しました。日本ではグリホサートが含まれる除草剤は大変に人気でアマゾンランキングの大半を占めていることから、学校の園庭など市の事業でも広く使われている可能性があります。
市に公共事業での利用把握と自粛を求め質問しましたが、驚くことにアメリカで係争中という理由で答弁しませんでした。市が利用把握しただけで海外の裁判に影響が出るわけがありません。
子どもたちが給食で毎食のむ牛乳も心配です。乳牛のエサの大半は遺伝子組み換えの輸入飼料で、セットでラウンドアップが使われています。国の大幅な基準緩和でどれくらい牛乳からグリホサートが出るか分からず危険なので、牛乳と同じ栄養素の味噌汁での代替を提案しましたが「国内の牛乳は安全性が確保されている」と、姿勢を変えません。子どもは食べるものを選べません。「健康都市やまと」として、恥じることない対応を今後も市に求めていきます。
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