県が1月15日に発表した令和2年度の体育功労者。市内からは、大和市柔道協会会長を務める大武修さん(72)、大和市スポーツ少年団の本部長を務める藤田俊明さん(67)、大和市卓球協会副会長兼理事長の佐藤満さん(73)が受賞した。
大武さんと藤田さんに話を聞いた。
柔道と仕事で貢献
大和市柔道協会会長として協会の発展に努めるとともに、会員の指導育成にも力を注ぐ。
茨城県生まれ、幼少期に当時の「大和町」に引っ越してきた。「元々小柄な体型で、小学生のときに下級生に投げられたのがショックでね。強くなりたかった」と柔道をやりたいと思うも、中学時代は両親に『危ない』と止められた。高校は柔道部が強豪の日大藤沢に進学。そこでのめり込み、「もっと本格的にやりたい」と市内の名門「工藤道場」へ。柔道を教わった工藤先生は「自分にとって二人目の親父」。結婚式の仲人もお願いした。
大学卒業後も、税理士の仕事の傍ら柔道を続けた。「『仕事』と『柔道』の2つで社会に返していけたらなと。といっても仕事もあるからね。ゆったりした気持ちでいることが長続きの秘訣。仲間の存在にも支えられた」と朗らかに笑う。
競技の裾野を広げるため立ち上げた「大和市少年柔道大会」は、参加者から理事や審判員になる人材も出てきた。「成長を見届けられるのも喜びのひとつだね」
スポーツは遊びから
長年にわたり大和市スポーツ少年団の要職に就き、競技の垣根を越えて子どもたちが交流する「大運動会」や体力測定などのイベントを開催。スポーツの指導を通じて、子どもたちの健全育成に力を入れてきた。
地元建築会社の2代目。転機は26歳のとき。当時、自治会長を務めていた父のつがなりで、中高と野球部だったことから、小学生のソフトボール大会のコーチを頼まれ引き受けた。「それが楽しかったみたいで。それから、近隣の子どもたちが『もっと皆でなにかやりたい』と事務所に集まってきた」。そこで、少年野球チーム「REDSスポーツ少年団」を立ち上げた。最初は厳しく指導していたが、次第に「子どもたちからスマイルが返ってくれば」という気持ちが強くなった。
「スポーツはもちろん勝負事でもあるけど、何よりも『遊びから』と思っている。体を動かすのはもちろん、観戦する、応援することも含めて、まずは『面白いな』と感じてくれることがいちばん」。今後も子どもたちにスポーツの楽しさを伝えていく。
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