大和 文化
公開日:2023.09.23
想像を超えた変身
麦わら細工コレクション
市つる舞の里歴史資料館の企画展「金子皓彦コレクション 麦わら細工〜多彩な輝きに魅せられて 麦わらの大変身〜」が9月15日〜18日、シリウス1階ギャラリーで開催された。会場には4日間で1205人が来場。16日には市内在住のコレクター金子皓彦さんのギャラリートークも行われ、42人が参加した。
期間中は、市文化財保護審議会会長も務める金子さんが集めた麦わら細工の品々が展示された。ギャラリーには海外から輸入した作品や、つきみ野で金子さんが開催した麦わら細工教室に参加した市民の作品などが並んだ。張り絵や箱類、葉巻入れなど作品の形容も多種にわたった。
会場を訪れた市内在住の女性は「最初は麦わら帽子のような編み物を想像していたが、大変身を遂げた作品の数々に圧倒された。色も鮮やかで形もさまざま。完成するまでの工程も見てみたくなった」と興味を示していた。
文化発展への熱意
金子さんによると、日本の麦わら細工は主に、兵庫県豊岡市城崎と東京都大田区大森が産地とされている。城崎細工は伝統工芸品として、今も後継者を育て作られているが、大森細工は第二次世界大戦後、作り手が減少の一途を辿った。金子さんは麦わら細工が再び発展することを祈り、今回の展示会を開催した。
金子さんは、展示会を振り返り「多くの人に足を運んでもらえたことはうれしい。今後も麦わら細工を知ってもらえる機会を作り、文化の発展に寄与していきたい」と語った。
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