大和 スポーツ
公開日:2024.05.31
女子サッカー部
和高での大切な10年間
前顧問 大澤江梨子さん
今年3月まで10年間にわたり大和高校女子サッカー部の顧問を務めていた大澤江梨子さん。4月からは湘南台高校に着任し、女子サッカー部の顧問としてチームを率いる。「湘南台も和高のような『公立の星』になれるよう頑張ります」と話す大澤さんに話を聞いた。
4月はじめ、湘南台高校女子サッカー部の顧問となって最初に着手したのが、選手集めだった。
この時、部員は7人。4月のインターハイ予選には、最低7人の登録選手が必要だったといい、練習に来た新入生にサッカーの魅力を伝え、仲間を増やしていった。
現在、部員は14人にまで増えた。インターハイ予選は、相洋に敗退となったが、「1日1日を大切に選手と一緒にサッカーに取り組み、力を付けていきたい」と持ち前の笑顔で前を向く。
「すべてに全力」
女子サッカーのLリーグ(当時)で複数のチームを渡り歩いた大澤さんが、保健体育の教諭として大和高校にやってきたのが、今から10年前の2014年だった。「誰もがサッカーを楽しめるよう競技のすそ野を広げていこう」と女子サッカー部の顧問に就いた。
着任した当初は「厳しい指導になりがちだった」という大澤さんは、その手法が「今の高校生に合わない」と考え、コーチライセンスを取得しスキルアップ研修に積極的に参加するなどして試行錯誤を繰り返した。
そうした中で「選手にサッカーを楽しんでもらう」ことを第一に、選手の主体性を尊重。一人ひとりに寄り添い傾聴する姿勢に変えた。「和高生は勉強も部活も、学校行事にもすべてに全力で取り組む。そんな素養を持った選手たちには、そうした接し方が合っていたのかな」と振り返る。
大澤さんは、中学生を対象にした体験会や中学生との交流試合を積極的に行うなどして女子サッカーの魅力を伝えていきながら、同時に大学生との練習試合を組むことで、「卒業後もサッカーを続けていく」という選択肢を高校生たちに与えていった。地道な取り組みは結実し、10年経った今、「和高でプレーしたい」と門を叩く新入生が県内各地から集まるようになり、卒業後にプレーを続ける選手も増えた。
「感謝忘れずに」
今年3月31日。この日を最後に和高を離れる大澤さんのもとに全国から卒業生が集まった。「選手や周囲の方たちに恵まれた10年。自分自身を成長させてくれた10年でした」と大澤さん。
「サッカーができることへの感謝の気持ちを忘れずに、これからも神奈川の女子サッカーを盛り上げてください」。和高の選手たちにそうエールを送った大澤さんは取材後、こう話した。「公式戦で大和高校と対戦し、最善を尽くして観る人の心を動かすような試合がしたい」
ピックアップ
意見広告・議会報告
大和 ローカルニュースの新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












