大和 コラム
公開日:2026.03.06
徒然想 連載336
花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄
今月は、悪性さらにやめがたし、こころは蛇蝎(じゃかつ)の如くなり、です。
出典は、鎌倉、親鸞著『正像末和讃(しょうぞうまつわさん)』です。
意は、悪に侵されながらも、まったくそれを留めることができずにいたら、自分の心は蛇や蠍のように醜くなる、ということです。
自分自身を内省することは、人生にとって極めて大切です。優れた思想家や宗教者は例外なく自己内省のできる方々でありました。
宗派の如何を問わず、如何なる優れた仏教者でも人間は迷いの深い存在であり、また煩悩を断ち切ることができない身であることを赤裸々に告白している。
しかし、一般人である私達は、己の心の姿に気が付かずに、愚かではないとか、悪いことをしていないと思い込み、自分に捉われ、思い上がっている。
内省とは、自己を見つめ、そして知り、自身の内面を深く掘り下げることであり、師は内省を踏まえて行動改善につなげることの大切さを諭しています。
この文言は、師自らの懺悔告白とも言えるのでしょう。このように公言できる師はまさに内省の達人です。
桃蹊庵主 合掌
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