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優成サービス開発「トイレカー」 「新たな福祉車」北海道へ 公用車採用で全国普及に一歩

社会

公開:2016年7月22日

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リフトが装備され、車いすでも困らないトイレカー
リフトが装備され、車いすでも困らないトイレカー

 市内国分南の警備会社「優成サービス(株)」(八木正志代表取締役社長)が開発した「福祉バイオトイレカー」がこのほど、北海道苫小牧市の公用車として導入されることが決まった。同社にはかねてより各地から問合せが寄せられていたこともあり、これを皮切りに、全国普及への大きな可能性が出てきた。

 「トイレカー」は、身体障がい者や高齢者が車いすに乗ったまま使用できる車で、シャワー室や、緊急呼び出しボタン、AED装置などの設備を整えている。車内のトイレに出した排泄物はオガクズを利用したバイオの力で処理する事で、無臭かつ衛生的な室内環境を維持できるという。

 中心地の飲食店街に障がい者が使えるトイレを持たない苫小牧市では、この機能を備えた「トイレカー」に着目した。市民や団体からの多目的トイレの設置要望や、用地確保・維持管理などの課題を抱えていたことが背景にあった。

 「ふくし大作戦」を今年度のテーマに掲げる同市は、市議会6月定例会にトイレカー事業費の補正予算として約1900万円を計上。議会の可決を受け、7月中に契約を行い、12月の運用開始を予定している。年間の稼働件数は50回程度を見込んでいるという 

被災地での実績評価

 トイレカーは「えびな市民まつり」や「県障害者スポーツ大会」など屋外イベントで毎年活躍している。また、東日本大震災の際にはトイレ不足だった被災地で活用され、1年半にわたり支援を続けた。

 苫小牧市では「災害時の活動実績は大きな付加価値となっている。設置型トイレよりも使途が多く利用価値が高いと判断した」と導入に踏み切った理由を話す。

 同社の八木代表は「行政の購入は初めて。7年かけてきたものが認められ、嬉しい。障がい者や高齢者が外出先で安心して過ごせるような環境にしたい。2020年のパラリンピックや大災害に備えて、トイレカーを日本全国に広められれば」と話している。

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