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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2020.02.14

三輪自転車・四輪自転車を手掛けている
楢原 秀太郎(ならはらひでたろう)さん
座間市立野台在住 73歳

 ○…仕事終わりに座間駅近くの居酒屋で酒を呑む。「それが一日を締めくくる欠かせない日課なんだ」といい、好物の魚料理をつまみながら笑う。行きつけの店では女将さんや常連の間で、面白い自転車を作る人として名が通っている。「今は三輪・四輪の自転車を作っている。使う人それぞれに合った自転車を届けたいんだ」と話す。



 ○…生まれは愛知県半田市。物心ついたころから戦車や車が好きで、それが高じて大学は工学部に進み、大手車両メーカーに就職。建設現場などで使われる重機の開発に携わった。42歳で独立し、現在は立野台で株式会社リキシャマンの代表として三輪・四輪自転車を作っている。転ばないため子育て世代や高齢者にも人気だという。「好きなことを追いかけ続けてきたから、開発に成功できた。最初の信念がブレちゃいけないんだ」



 ○…立野台にはマイホームを買うため、妻と物件を巡っている時にたどり着いた。最初は東京や横浜といった都心部に居を構えたかったが、妻が現在の家と近くの公園を気に入り購入した。妻は5年ほど前に他界。「自分が住みたかった都心に比べれば、ここは田舎。奥さんとの思い出もあるし、自分も座間の一員って気持ちが芽生えてきたよ」と座間愛をのぞかせる。



 ○…1993年から三輪・四輪自転車の研究を続けてきた。テレビで取り上げられることもあり、商品と交通手段としての可能性を感じている。量産するためのオフィスを東京に立ち上げ、これからユーザーが増えて行く事も見据えている。「障害のある子を持つ親に製品を届けると、泣いて喜ぶ人もいる。これからも必要としてくれている人のもとに届くように頑張るよ」と決意を浮かべた。

 

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