海老名市は、国が7月末までに新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種を終わらせる方針を示したことを受け、特例で接種を行うことが認められた歯科医師向けに、注射の実技研修を5月17日に開催した。
厚労省は4月26日付で、接種の担い手に歯科医師を特例で認めることを決定。海老名市歯科医師会(石渡靖夫会長)では、いつでも協力要請に応じられるよう体制づくりの検討を始めた。
海老名市は国の7月末までの接種完了の方針を受け集団接種スケジュールを前倒し。1日あたりの接種人数は予定していた1000人を大幅に超え、1回目と2回目の接種が重なる6月下旬には最大1500人を見込む。これによるワクチンの「打ち手不足」を解消するため、市は海老名市医師会(高橋裕一郎会長)と調整の上、5月7日に市歯科医師会に協力を要請。市は市医師会に、歯科医師向けの筋肉内注射の研修を開催することも要請した。
研修は2日に分け、ワクチンの基礎知識を学ぶ2時間のオンライン研修を14日に実施。17日に実技研修を開催した。
生理食塩水で実践
実技研修には市歯科医師会の会員以外にも幅広く参加を呼びかけ、61人が参加。レクチャーを受けながら、カモ肉を人の腕に見立てて注射の実技を行った。また歯科医師同士で、ワクチンの代わりに生理食塩水を実際に注射しあって感覚を確認していた。
市医師会の高橋会長は「歯科医師の先生方に積極的に取り組んでいただき、充実した内容の研修になった。今後も一丸となって臨んでいきたい」と話した。
市歯科医師会の石渡会長は「歯科医師は麻酔など注射は日常的に行っており慣れている。腕に注射を打つことについても、思ったよりも簡単で今回の研修を通して自信がついたと思う。予想を超える歯科医師の参加があり嬉しい」と話した。
研修を受けた歯科医師は20日に実際の新型コロナワクチンを打ち合うトレーニングを実施。日程調整などを行った上で、順次接種に参加する。
海老名市では、高齢者を年齢で区分し接種時期を分けている。最も早い80歳以上のグループは5月17日に予約を開始し、26日から接種が始まる。
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