海老名警察署第18代署長に就任した 下山 幸男さん 海老名市大谷在勤 56歳
「一致団結」安心な街へ
○…海老名市の印象を「自然と発展の調和が取れた街」と好意的に受け止める。一方で鉄道3線の乗り入れや整備された高速道路などに触れ、「発展に伴う人流増加で犯罪や交通事故の抑止に更なる注力が必要」と警戒する。治安維持には一致団結が不可欠とし、着任時の訓示で「意思疎通を図って同じ方向を向いて社会に貢献しよう」と署員らに呼びかけた。
○…相模原市出身。幼少期から打ち込んだ野球に区切りをつけて、都内に通った高校時代は応援団に。最終学年で甲子園予選の決勝に進んだ母校ナインを応援した。「団旗を持ちながら最後まで声を枯らした」。あと一歩だった試合が思い出に残る。警察官の職に就くと主に刑事畑を歩み、贈収賄事件や選挙違反などの知能犯捜査に尽力した。2004年頃から急増する高齢者を狙った特殊詐欺事件の捜査にも心血を注ぎ、苦しむ被害者を前に「被害を減らしたい」と正義感を強めた。
○…3人の息子は野球好きの父の影響で、幼いころから夢中になって白球を追いかけた。コーチの一人として関わった地域の野球クラブで息子らの指導にも携わり、高校球児として活躍する3人の試合を見て回り、野球を通じて成人までの成長過程を見守った。休日は、妻と共通の趣味でもあるマラソンで、目標とする1カ月150Kmを走破する健脚の持ち主。相模川沿いや海老名市内など、風を切って走る。
○…発展著しい街の状況と人口増加を踏まえた上で、「事故や犯罪が起きやすい要素が多い」と分析。なかでも特殊詐欺の発生件数は増加が顕著で、「自治体や行政などと協力しながら安全意識の周知と共有を推進したい」と話す。「世代の隔たりなくの啓発や普及を進めて次代の犯罪抑止としたい」と力を込める。
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