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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2023.01.13

1月29日に「新春はやし叩き初め大会」を開く海老名はやし保存連絡協議会の会長を務める
西海(にしがい) 正美さん
海老名市中野在住 76歳

  • 西海(にしがい) 正美さん (写真1)

郷土の音色を後世に

 ○…新年の幕開けを祝う海老名の風物詩として開催されてきた叩き初め大会を3年ぶりに開く。海老名市内15地区の団体が太鼓や笛、摺鉦の演奏で郷土に伝わる音色を披露する。「迫力ある太鼓や緩急をつけたリズムなど、海老名は地域によってお囃子の音色に特徴がある」。コロナ禍で中止が続いたこともあり、再び伝統芸能の魅力を発信できると思えば、全身から期待がみなぎる。

 ○…海老名市中野生まれ。幼少期に開かれた地域の祭事は、一座や劇団を招いた歌舞伎や芝居の公演が見どころの一つで、地元青年団が幕間にお囃子を演奏して会場の雰囲気を盛り上げた。お囃子に携わるようになったのは26歳の頃からで、消防団員だった当時、仲間に誘われたことがきっかけ。友人と結成したバンドでドラムを担当していたこともあり、「音感はまったくダメだけど、リズム感は最初からよかった」と胸を張る。郷土に伝わるお囃子を絶やすまいと、地域の子どもたちに教えてきた。

 ○…米の生産農家として、今なお朝から作業に汗を流す。異常気象ともいわれる昨今、油断できないとするのが台風で収穫シーズンは気が抜けない。妻と一緒に3人の子どもの巣立ちを見送り、食べ盛りを迎えた8人の孫を思えば「まだまだ頑張らなきゃ。爺ちゃんの米は美味いという言葉が励み」と深いシワが刻まれた目尻を下げる。

 ○…協議会は海老名市内16団体で構成しており、それぞれが地域の伝統芸能を後世へ残そうと日ごろから活動を行っている。課題は担い手不足で、習いごとに追われて子どもが集まらないという。「囃子の音色が変わったな、という思いはさせたくない」。故郷を離れた人のためにも「伝統を残したい」と継承を再開する。

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