海老名市に研究開発拠点を置く株式会社リコー(本社・東京都大田区)が1日、同社内外の起業家の支援拠点を同市扇町にオープンした。企業支援で生まれたアパレルブランドの常設店舗も併設した。
起業家支援の拠点は、「トライバス・スタジオ」。「トライバス」は、同社の内外から革新的な事業開発を目指す人を募り、同社がもつ経営資源を活用して、社会の課題解決をめざす同社独自のプロジェクト。この事業に採用された起業家には資金や先進技術にとどまらず、同社がフルサポートする。
2019年に始まったこの取り組みでは社内から327件、社外から467件の応募があり、現在は審査をクリアした10チームが稼働している。
開設した「スタジオ」では、このトライバスから生まれた8ジャンルの製品やサービスが常設展示され、予約制で見学ができる。展示のほか、各種体験やイベント、ワークショップ、商談、ウェブセミナーの配信スペースもある。
併設するアパレル店舗は、インド農村部の女性の雇用創出と地位向上を目指す社内起業家が19年に開始し、現地で生産体制を構築した事業の初の実店舗。ヨガスタジオもあり、海老名を拠点に活動するヨガ講師らが教室も開くことにしている。
スタジオとアパレル店舗は扇町の「リコーフューチャーハウス」(ららぽーと海老名近く)の1階にある。
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