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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2023.09.15

グラウンド・ゴルフ神奈川県代表として国民体育大会に出場する
小林 正幸さん
綾瀬市大上在住 80歳

好きなことは全力で

 ○…神奈川県代表選手の1人として国民体育大会のグラウンド・ゴルフ競技会に出場する。「初めての舞台だが、出るからには県代表として結果を出したい」と意気込む。代表を決める大会では3回のホールインワンを記録し優勝した。本番に向け週5日から6日プレーしており、朝の7時には自転車に愛用のクラブとボールを乗せて会場に向かう。「今日も良いスコアが出るといいな」と考えながら足取り軽くペダルをこぐという。

 ○…太平洋戦争中に満州で生まれた。戦後に家族とともに現在の山梨県北杜市に移住した。幼少期から外で遊ぶのが大好きで、自宅近くの山林で春は山菜採り、夏は昆虫採集、秋にはキノコ狩りなど四季折々の自然を満喫。「自然とともに生きてきました」と当時を懐かしむ。高校卒業後から大手電気メーカーに就職し、事務職として65歳まで勤め上げた。

 ○…妻と二人暮らし。2人の息子の巣立ちを見守った。5歳と3歳のひ孫が月1、2回の食事会で、会う度に大きく成長している姿に喜びを感じている。「目に入れても痛くないほど可愛い」と目尻が下がる。妻との旅行は楽しみのひとつで、2カ月に一度は互いの故郷である福島県二本松市や山梨県に足を運ぶ。自宅の近くに借りた畑の世話が日課で、今夏はきゅうりにトマト、ナスなどを収穫した。

 ○…グラウンド・ゴルフはまだまだマイナースポーツといい、「もっと普及に力を入れるべきだ」と考える。始めてみたいと考えている潜在的な可能性はあるが、「きっかけがなく踏み出せない人が多いのでは」と分析する。自身が大きな大会で活躍することで、「躊躇している人たちの背中を少しでも押すことができたら」と健闘を誓った。

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