ざま市民朝市生産者連絡会の会長を務める 市川 芳明さん 西栗原在住 60歳
いつでも謙虚に
○…市民に安全で旬な食材や加工品を届けようと、8年前に始まった「ざま市民朝市」。主催するざま市民朝市生産者連絡会には、野菜や花の生産農家はもちろん、パン屋、豆腐店、和菓子屋など多彩なメンバー26人が揃う。回数を重ねるにつれ来場者は増え、多い時には1時間で200人を超える。朝市の醍醐味は、生産者と消費者がダイレクトにつながれることだという。「お客様の反応を直に見ることができて嬉しい」と笑顔を見せる。自分のブースで花を買った人が、咲いた様子を写真に撮って見せてくれたのは良い思い出だ。
○…花や野菜の生産販売、造園などを手掛ける(有)グリーンハウス市川の代表取締役社長を務める。同社は、父親から農家を継いだ自身が28年前に立ち上げた。そして今は、植物の部門を長男の裕也さんが、造園の部門を次男の雅也さんがそれぞれ担当する。息子2人は、会社経営の大切なパートナーだ。「子どもが小さい頃は、今みたいに一緒に仕事するなんて考えてなかったよ。周りの人から羨ましがられるね」と嬉しそう。
○…長男の裕也さんいわく、「頼まれごとを断れない性格」。同連絡会の会長のほかに、これまでに座間市認定農業者連絡会の会長を務めたこともある。「みんな頼み方が上手くてね」と苦笑い。ただ、頼まれて始めた役職も「受けたからには頑張らなきゃいけない」と責任感は人一番強い。また、こうした活動ができるのも「家族の協力と理解のおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。
○…座間で生まれ育つ。公務員勤務を経て、30年ほど前から今の仕事に従事するようになった。長い間、野菜や花づくりに携わり思うことは、「自然の前では謙虚でいなければいけない」ということ。地震や台風など災害はいつ襲ってくるか分からない。「自然を相手に勝つことはできません。負けないように最大限の努力をするのみです」と淡々と語った。
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