居合道の選手として、東京都や神奈川県の大会で活躍する 土屋 舞子さん 入谷在住 19歳
強い意志で突き進む
○…居合道とは、日本刀を用いた伝統武道。試合では、礼に始まり、鞘(さや)から刀を抜いて演武を披露する。体の安定感、切りのしなやかさや力強さ、正確性などを審査される。技には、性格や人柄が色濃く映し出される。真面目な人は石のような堅い演武を、穏やかな人は柔らかくしなやかな演武を披露するという。自身は、気合が全身からにじみ出るような迫力ある技を見せる。その力強さが、見る者を惹きつける。
○…国士舘大学の2年生で、居合道部に所属している。小学生の頃から武道に親しみ、空手や杖道(じょうどう)に取り組んできた。居合道を本格的に始めたのは大学生になってから。7月の東京都女子大会では学生・初段の部で初優勝した。昨年は2位だっただけに、優勝が決まった瞬間は喜びを爆発させた。しかし、「優勝に執着しないように」と、喜んだのは1日だけ。翌日からは気持ちを切り替え、ゼロから始めるつもりで練習している。8月11日には神奈川県大会に挑む。見据える目標は「優勝」だ。
○…一度決めたことは曲げない、強い意志の持ち主。「中途半端は嫌い」と、何事も投げ出さず最後までやり抜く。ストイックな面もあり、試験の2、3週間前になるとテレビや音楽を断つとか。趣味はカラオケで、半月に1回は友達と一緒に盛り上がる。アニメや漫画も好きで、お気に入りはワンピース。父親、母親、妹の4人家族。母親とはよくショッピングに行くという。
○…大学卒業後は、警察官になりたいと考えている。特に志しているのが、要人を警護するSP(セキュリティポリス)。中学生の時に、女性SPが活躍するドキュメンタリー番組を見てから憧れるようになった。その想いを叶えるため、武道で心身を鍛えると同時に、語学の勉強にも励んでいる。「恐怖に臆することなく、体を張って人を守れるSPになりたい」―。強い意志のもと、未来を切り拓いていく。
|
|
|
|
|
|