活動1千回を迎えた、長寿会サークル「ザ・ウタウォーズ」の代表を務める 鈴木 敬司さん 立野台在住 68歳
人生の先輩に学ぶ日々
○…ウタウォーズは、自身が会長を務める老人クラブ「立野台長寿会」内の合唱サークル。先月、創立25年で活動1千回という節目を迎えた。長寿会とは30代の頃から接点があり、ウタウォーズに本格的に参加するようになったのは、約10年前。それまでは「鼻唄さえ歌うようなタイプじゃなかった」というが、今では会員32人をまとめる立場になった。歌い方のツボを会員にアドバイスするために、夜な夜な自宅で勉強する事も。特に東日本大震災の復興支援曲「花は咲く」に挑戦した時は苦労したようで、「歌の入りが難しい。週1回の練習を半年行って、皆が歌えるようになった時はうれしかったよ」と目を細める。
○…「人生の大ベテラン」と表現する、年長者と触れ合う機会が若い頃から多かった。33歳で横浜から座間に移り住んで自治会班長を務めたことが、長寿会と関わるようになった原点。長寿会やウタウォーズの会員は大先輩揃いで、「良い勉強になる」と、その人生経験に尊敬の念を抱く。年長者から教わったことで特に心に残っていることを尋ねると、「どれか1つなんて選べないよ。毎回新しい発見があるもの」と笑う。
○…妻、2人の子ども、そして3匹の愛犬と暮らす。好奇心旺盛な性格で、これまでに弓道、版画、書道、小型飛行機の運転などにチャレンジしてきた。特に「機械いじり」は、少年時代からの趣味。手先が器用で、ラジオを自作していたという。その情熱は今も健在で、自宅の一室は工作部屋になっている。力作は真空管を使ったアンプ。お手製のアンプで音楽を聞くことが楽しみの1つだ。
○…年長者を敬う一方で、逆に相談を受けるケースも多い。「パソコンが壊れた」「庭に蜂の巣があって困っている」…。6年前から民生委員を務めていることもあり、多彩な相談が舞い込む。「頼まれたなら、なんとかしてあげたいからね」と笑顔で話した。
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2020年1月1日号
2015年4月10日号