座間版 掲載号:2015年9月25日号
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座間市文化協会の会長を務める 高橋 正利さん ひばりが丘在住 78歳

余白で語る和の心

 ○…ひまわりまつりや大凧まつり、曼珠沙華鑑賞の集い――。座間を代表する催しの、「縁の下の力持ち」として活躍する市文化協会。俳句や三曲、舞踊に歌舞伎など日本古来の文化を今に伝える20の団体が集まって構成している。長年役員として尽力し、ついに今年5月に会長に就任した。近年は箏の演奏に合わせた野点、短歌会が詠んだ歌を書と詩吟で楽しむなど、コラボレーションの輪も広がる。「所属団体同士の垣根を越え、連絡・協調することが会の務め」

 ○…自身は「花水木短歌会」に所属。短歌との出会いは、思い返してみると中学生の時だった。「これじゃぁ、短詩じゃなくて短歌だ」。教師に短詩の宿題を出した際、唐突にそう言われた。短詩のつもりで作った句は意外にも好評で、教師の勧めもあり日刊紙の「中学生新聞」に投稿。見事掲載された。高校時代は新聞づくりに熱中。この時も、短歌は空いたスペースを埋める「埋め草」として活躍してくれた。多忙な社会人生活を経てリタイヤした時、自然と再び短歌の世界に足が動いた。

 ○…作風は「難解」と評されることが多い。会合では感情にまっすぐ訴えかける句に票が集まり、時には寂しい結果に終わることも。「それでも、作品には読み手に考えさせるための余白を設けるのがこだわりだから。本当に言いたいことは、ほんのりと匂わせるだけでいい」。花の情景に人の境遇を写したりと、あえて多くは語らない。その分、ズバリ真意を言い当てられると、たまらなく嬉しくなる。

 ○…かつては企業人として、バブル全盛期を全力で走り続けたのも今や昔。現在は4人の孫に恵まれた祖父として、充実した日々を過ごしている。会員の減少や高齢化を課題として抱える市文化協会の屋台骨として、今後はまた忙しくなりそうだ。「まずは、落ち穂を拾うような地道な所から。焦らずに、それでいて活発に動き続けたい」

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