「座間総合病院」の院長を務める 渡 潤さん 相武台在勤 56歳
「笑顔届ける」組織の長
○…「どうぞお掛け下さい」と優しい笑顔で相手の緊張をほぐす。ダンディな声が特徴的で、いつもスマイルを欠かさない。一方で、市民の期待を一身に背負う座間総合病院長としての話になると「当たり前の事ですが開院についての責任は重大。市民の思いに応えられるよう、スタッフ一丸となって職責を全うし、多くの方を笑顔にしていきたい」とキリッとした表情を覗かせる。
○…院長の打診を受けたのはおよそ2年前。当時は同病院を運営する「社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス」の理事を務めていた。同系列の海老名総合病院で7年間にわたり副院長を務めた経験もあることから、新病院の院長という大役に声が掛かった。「今後、何十年、何百年と続いていく病院の初めの一歩。組織の指揮官として若い世代が育つ環境づくりを進めながら、社会へと貢献していきたい」と抱負を述べる。モットーは一人の百歩より百人の一歩。「医者としてこれから何十年もある訳ではないが、任せられた役目をしっかりと果たしていきたい」
○…医師を志すきっかけとなったのは小児科医の父の影響があった。兄が同じ道を進んでいた事もあり、思春期には敷かれたレールを歩いているようで医師になる事に対して反発した事もあったが、18歳の時に父が他界。「この時ふと、自分もやっぱり医者を目指そうと思ったんですよね」と当時を振り返る。大学卒業後は放射線科医として大学病院などで従事し、14年前に海老名総合病院へ赴任してきた。
○…妻と2人暮らし。開院直前だった事もあり院長として多忙な日々を送っていたが、休日には2人でショッピングに出掛けたり、映画を観るなどの趣味を楽しんでいるという。「医者という事で豪華に暮らしているイメージを持たれたりしますが、500円のワインを楽しんだりしていますよ」と場の空気を和ませた。
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