栗原中央出身でボクシング元東洋太平洋スーパーフライ級王者の井上拓真選手(21/大橋ボクシングジム)が8月30日(水)、後楽園ホールで復帰戦を行う。いとこの浩樹選手(25/同)の試合も同日、同じリングで開催。約1年ぶりの復帰戦で2人揃っての白星をねらう。
待ちに待った復帰戦
ここまで8戦8勝と無敗の拓真選手の対戦相手は、日本スーパーフライ級9位の久高寛之選手(32/仲里・ATSUMIボクシングジム)。3度の世界戦を経験した右のボクサーファイターだ。試合はバンタム級契約で開催される。
拓真選手にとって、昨年9月に行われたスカイアリーナ座間での凱旋試合以来のリングとなる。年末に世界戦初挑戦をめざしたが、直前の練習で右拳を負傷。手術を受け、思うように練習できない日々を送った。
それでも兄・尚弥選手(24/大橋)との「兄弟で世界王者」という目標を胸に、回復に専念。熱海での砂浜トレーニングなどを経て、万全に仕上げてきた。井上尚弥・拓真後援会の工藤元会長は「パワーアップして帰ってきた。完全復活した拓真の姿を楽しみにしていてください」と話す。
「最強のオタク」ボクサー
日本スーパーライト級3位の浩樹選手は、同級8位の青木クリスチャーノ選手(29/駿河ジム)と対戦する。日本王座挑戦歴のある、粘り強いボクサーだ。
アニメが大好きな「オタクボクサー」として知られている浩樹選手。登場曲に人気アニメ「ラブライブ」や、「けものフレンズ」の曲を採用していることもあり、アニメファンからも人気を集めている。
実力は折り紙つきで、ここまで8戦8勝7KO。6月に町田市で行われた試合では、ムエタイ元王者を相手に1R1分1秒KOと圧倒した。
この試合に勝利すれば、タイトル挑戦も視野に入る。工藤会長は「最高の状態で調整ができている。応援をよろしくお願いします」と話した。
午後5時半開場、5時45分試合開始。チケットは応援団席1万5千円。問合せは同会事務局【電話】042・752・8968。
悲願の米国デビュー
WBO世界スーパーフライ級王者の尚弥選手は9月9日、6度目の防衛戦を米国カリフォルニア州で行う。
対戦相手となるのは、同級7位のアントニオ・ニエベス選手(30/米国)。長いリーチを活かして戦うファイターで、北米バンタム級王者に君臨した経歴を持つ実力者だ。
尚弥選手にとって悲願の米国デビュー戦。同日同じ会場ではWBC同級元王者のローマン・ゴンザレス選手(30/ニカラグア)によるタイトルマッチも行われる予定で、世界のボクシングファンが注目するビッグイベントとなる。
尚弥選手とゴンザレス選手が共に勝利した場合、両者によるドリームマッチ実現へ一歩近づく。
工藤会長は「座間から世界へ、待望のアメリカデビュー戦です。最高の形で帰ってきてくれると信じています」と話した。
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