「おはなしぐるーぷ さくらんぼ」の代表を務める 田川 恵さん 新田宿在住 48歳
読み聞かせで心豊かに
○…座間市公民館で毎週水曜日に本の読み聞かせなどを行っている「さくらんぼ」。「子ども達に楽しみを届けたい」と、メンバーと一緒に絵本を読む楽しさを伝えている。時にはパネルシアターや手遊び、素話などの企画も行う。「逆にパワーをいただいています」と充実した表情で語る。
○…宮城県生まれ、福島県育ち。大学進学とともに上京した。武漢大学への留学などを通して学んだ中国語を活かし、中国観光を専門に扱う旅行会社に就職。4年後には国家資格の旅行業務取扱管理者に合格した。結婚を機に座間へ越すと専業主婦に。息子が5歳の時にさくらんぼの読み聞かせに親子で参加し、メンバーに誘われ入会した。「楽しいに尽きる。読み方といい子どもへの接し方といい、全てが勉強になった」。目を輝かせて振り返る。忘れられない出来事がある。「東日本大震災直後、おはなし会に来てくれた母親が『震災後はじめてほっとした』と言ってくれた。安心できる場であり続けたいと思った」。先輩達の意志を継ごうと改めて決意した。
○…ママ友と行くカラオケが趣味。いきものがかりが大好きだという。「『笑顔』という曲の『笑いながら泣くような日々を 泣きながら笑うような日々を』という歌詞が素晴らしい」と熱弁する。小学生の頃からジャッキー・チェンの大ファンという一面も。中国語を学ぶことになったきっかけでもあり、「通訳になって結婚したいと思ってました」と朗らかに笑う。
○…「読み聞かせは何歳になってもできる活動。いつか『おはなしの座間ばあちゃん』になりたい」と夢を語る。活動を続けていくために、志を共にする仲間集めや、小学生など比較的年齢層の高い世代への呼びかけが課題だという。「参加してくれる子がいつか、自分の子どもを連れて参加してくれたら。もっと勉強もしたい」。40年以上続く活動を、次世代へと引き継いでいく。
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