座間版 掲載号:2018年1月19日号
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NPO法人ワンエイドの理事長を務め、フードドライブの取組みを広げる 松本 篝(かがり)さん 相模が丘在勤 51歳

優しさの循環めざして

 ○…一般家庭に眠る食料や、製造過程で発生した規格外品などを企業から募り、生活困窮者へと届ける「フードドライブ」の活動に尽力する。現在、市内外のユーコープ6店舗と協力し、県下初となる店舗内でのフードドライブを実施している。「助かった人が、どこかで困っている人に『手伝うよ』と手を差し伸べてくれると、優しい世の中になっていくと思う」。そう信じ、支援の輪を広げている。

 ○…横浜市で生まれ育つ。子育て中に直面した母の介護をきっかけに、「お年寄りと子ども、両方しっかりやらないと幸せにはならない」と実感。2011年、家事援助や福祉有償運送サービスなどを行う「NPO法人ワンエイド」を設立した。高齢者や生活困窮者をサポートする中で、見えてきたのが食料の問題だ。16年から食品の寄付を募り、イベントなどでフードドライブを実施するようになった。「細かい所まで考えないと、良かれと思ったことが良くないことになる」。支援によってその子どもがいじめられる――。そういった事態を避けるため、細心のケアが必要だと語る。

 ○…習字や読書、息子が出場する自転車レースの観戦など趣味は多い。「とにかく楽しいことが何でも大好き」と朗らかに語る。中でも最近の楽しみは、2人の孫と過ごすひと時。正月には親子4代で埼玉県のスキー場まで旅行へ行ったという。「かわいいでしょ」と、孫の写真を見せながら頬をほころばせる。

 ○…幼少期に体験した、亡き父からの忘れられない教訓がある。とある駅で車いす利用者の移動を手伝った時のこと。「褒めてもらえると思って」と、誇らしげな顔で父のもとへ駆け寄ると、「驕ってはいけない」と諭されたという。「恥ずかしくなった。『いいことをしている』という上から目線は違うと思う」。今なお胸に刻み、横のつながりで支援を広げる。「自分が出来ることの中で、笑える人を増やせたら」

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