大和市制60周年健康将棋大会で優勝した 岡田 秀夫さん 南栗原在住 67歳
変則自在に挑戦の日々
○…「顔を見れば分かるんだよ。強いか弱いか」。大和市制60周年を記念して行われた将棋大会で優勝した。得意な型は変則型で早指し。今大会でも20分の持ち時間を全ての試合で10分以上残したまま勝ち続けた。「時間をかけてゆっくり指すのは苦手でね。そういうタイプの人と指す時は、早めに投了しちゃうこともあるよ」と笑う。将棋は勝負事だから、対局前に勝つ自信があるかないかで勝敗が決まるという。「自信の無い顔を見るとね、『勝てるな』って分かるんだ。まずは気持ちからなのかもね」
○…埼玉県生まれ。作戦を練るのが好きで、三国志や戦国武将、軍記物などの本を読みふけった。「軍人になりたいなと思ったこともあったよ。“軍師”が付くような本はすぐ手に取っていたね」と懐かしむ。将棋を始めたのは20歳ごろ。知人の勧めで駒を手にした。週一回の割合で将棋会所に通い、自宅でも棋譜や専門書を読んだ。「半年後には3段くらいの実力になっていたよ」。20歳代は将棋に熱中し、様々な大会に出場しては優勝した。
○…50歳後半、大病を患った。肝硬変末期と診断され、小説家になろうとそれまで書き溜めた作品を全て捨てた。「大学ノート15冊分くらいかな、何もする気がなくなったよ」。自身でも医学書を200冊ほど読み漁り、不思議と病気は改善していった。「やはり気の持ちようなのかな。病気も将棋も」とストレスを溜めないように生活しているという。将棋に負けても「負けてやったと思うようにしてね。もちろん相手には言わないけどね」と笑う。
○…現在、コンピューター資格を取るため勉強に熱中している。「二進法とか基本からね。小説もまた書き出したしね。芥川賞狙うよ」とまだまだ挑戦の日々。
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