仲間5人で作品展示販売会「古和楽」を開催した 石倉 みどりさん 座間市内在勤
希望ある人生を教える
○…今回で4回目となる作品展示販売会『古和楽(こわら)』を6月23日まで開催。定年を迎え、「これからの人生をどう生きようか」と学生時代の仲間や子どもの同級生の母親など仲間5人で古い着物を小物や洋服などにリメイクし、日本の伝統を体験できるワークショップを行うグループを結成した。やりたいことを古和楽に表した。
○…新潟県小千谷市で18歳まで過ごす。「真面目で自分のことはさておき人の面倒をみちゃうような子だったの。とろいんだけどね」と笑う。父親の転勤のため、高校3年間は両親と離れて下宿生活を送った。子育てに熱心な母親から親離れしようともがいていた。自殺を考えたこともあった。「自分に価値がない」と思い込んでいた。思いとどまらせてくれたのは友だちの存在と自分のことを思ってくれる両親の存在だった。「あの3年間が無かったら今の自分はない。いろいろな人に支えられて、外の違う空気に触れられて良かった」と振り返る。
○…大学進学と共に東京へ。希望した大学へは進めず、母親の勧めもあり家政学科のある大学へと進む。「お裁縫が大嫌いでね。4年間とても苦労した」。家庭科の教員免許を取得するも、お裁縫を教えるのは無理と教師の道は選ばなかった。
○…卒業後、先輩の紹介で貴金属店へ。28歳の時にお見合いで旦那さんと出会い、「明るく話してくれることは僕にとってうれしいことだよ」と言われ、自分の価値に自信を持った。子育て、自治会活動、介護などを経験した30代を経て、家庭科の先生を目指す。指導要領が変わり生活全般、人生全般を学ぶ教科となったことがきっかけ。県内8つの高校で教鞭をとった。生徒たちに「昨日より今日、そして明日」と希望ある生活を教える。
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